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ウールとカシミヤどれくらいの差があるんですか?:この差って何ですか?【2016/01/17】

ウールとカシミヤの値段の差をテレビで放送していました。

ウールとカシミヤの値段の差

セーターの値段は店によって違いますが、あるお店では、ウールが6900円、カシミヤが18000円とこんなにも値段の差があります。

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この値段の差には2つ理由があって、一つ目は「カシミヤは希少価値が高い」ということ。

カシミヤはウールよりも希少価値が高い

ウールは、羊の毛が使われています。

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カシミヤは、カシミヤヤギの毛が使われています。

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羊は、オーストラリアやヨーロッパなどの多くの地域にいるのに対し、

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カシミヤヤギは、中国やモンゴルなどの限られた山岳地帯にしか生息していません。

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その数は、羊が約10億頭に対し、カシミヤヤギは約8000万頭と、12倍ほどの差があります。

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さらに、羊の毛は全身の毛がウールとして使われるのに対し、

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カシミヤヤギは剛毛の下に生える・・・、

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うぶ毛しかカシミヤとして使われないのです。

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カシミヤヤギは標高の高い山岳地帯に生息しているため、

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冬はマイナス35度の環境で生活するのですが、この厳しい寒さから身を守ってくれるのがとても温かいうぶ毛なのです。

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そのため、一頭から取れるうぶ毛が非常に少なく、

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カシミヤをウールの取引価格と比べてみると、ウールは1kg2000円に対し、カシミヤは1kg2万円と、10倍もの差があります。

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この値段の差のもう一つの理由は、「カシミヤの方がウールよりも温かい」ということ。

カシミヤの方がウールよりも本当に温かいのか実験

どれくらい差があるのか実験してみます。

実験内容
・ウール100%のセーターと、カシミヤ100%のセーターを用意。
・実験室の部屋の温度を12月の平均気温7℃に設定。
・それぞれのセーターを30分間着て、胸・脇・腹の部分で、体の温度変化を見る。

スタート時から10分後、ウールに比べて・・・、

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カシミヤの方が温まっています。

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そして、20分が経過。

ウールは、10分後に比べて、体温が下がってきました。

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一方カシミヤを見てみると、全体的に暖かさを保っています。

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そして、30分後。

ウールとカシミヤとで、胸は1.2℃、脇は4.2℃、腹は1.3℃と体温に差出ました。

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なぜ暖かさに差があるのか?

それは繊維が太さに原因があります。

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繊維の太さは、ウールの約20マイクロメートルに比べて、カシミヤは約15マイクロメートルと細く、

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なので、ウールのように太い繊維だと、目の荒いセーターになりますが、カシミヤのように細い繊維だと、目の細いセーターになります。

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そのため、目の荒いウールは風を通しやすく、目の細いカシミヤは風を通しにくいので、温かさが保たれるのです。

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家で洗濯すると縮むかどうかの差

ウールのセーターは家で洗うと縮んでしまうのに、カシミヤは洗っても縮んでしまわないのはなぜか?
その理由は、繊維にあります。

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ウールのセーターの繊維の表面はギザギザしています。

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そして、ウールのセーターを水洗いすると、このギザギザが開きます。

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開いて絡み合うことによって、

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糸同士がくっついて縮んでしまう。

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一方、カシミヤの繊維の表面を見てみると、

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ウールに比べてギザギザ、デコボコが少ない。

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なので、カシミヤは家庭で洗っても縮まないのです。