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肺がんの治療薬「ニボルマブ」、高額化する医療費の問題

日本では、保険も含めた医療費が、年々高額になっているという話です。

高額化する医療費

2013年の国民医療費が、初めて40兆円を超えました。
40兆円というと、日本の国家予算およそ96兆円の半分近くです。

・高齢化が進む
・医療が進む
・薬が進む

こういった理由で、国民医療費は、毎年1兆円づつくらい上がっている。

・自己負担・・・自分たちが窓口で支払ったお金。
・保険料・・・健康保険などから出たお金。
・公費・・・税金。

こういったお金で、国民医療費はまかなわれている。

薬剤費については、薬局などで、ジェネリック(後発医療品・比較的安い)を使いますか?と呼びかけて医療費抑制には動いている。

しかし、一方で、新しく開発される医薬品の価格ががとにかく高い。

肺がんに効く治療薬、ニボルマブ

2015年12月、肺がん治療薬として承認された、ニボルマブ。
免疫チェックポイント阻害薬と呼ばれる薬です。
この薬が、肺がん患者に効く確率は、20%と言われています。

免疫チェックポイント阻害薬とは・・・がんが再発し、他に治療薬のない患者に劇的に効く可能性がある新薬

ニボルマブは、肺がんの場合、2週に1回点滴で投与します。 脱毛や吐き気など抗がん剤特有の副作用はないのですが、間質性肺炎やホルモンの異常などが起きる場合があります。

今再発した肺がんで、最も効果的な治療薬とされています。

ニボルマブは、おととし、悪性黒色腫メラノーマで保険承認されていましたが、 2015年に、進行・再発し切除不能な肺がん(非小細胞肺がん)についても追加承認されました。

メラノーマだと、薬の適用となる患者の数が、年間約500人と少ないのですが、
肺がんでは、約5万人にのぼると見られているのです。

そこで浮上してきたのが、お金の問題です。

例えば、体重60キロの肺がん患者の場合、一回あたり180mg。
薬の価格だけで、毎回、約133万円にのぼります。
さらにそれを1年間使い続けると約3500万円。
もし、5万人が受けると仮定した場合、年間1兆7500億円という試算になります。

免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬
これまでの免疫治療というと、「免疫をさらに強める」ことに重点を置いてきた。 これに日本の研究者らの発見で、「免疫にはブレーキ機能があることがわかり、そのブレーキを外す」ことに着目した薬。

薬価の決まるポイント

薬価、すなわち薬の値段は以下のポイントで決まります。

・独自性
・治療効果
・副作用が少ない
・研究開発費

ニボルマブはこの全てにおいてポイントが高い。

万能薬となるかもしれない

肺がん以外でも、「胃がん」「食道がん」「肝臓がん」などで、臨床試験が行われている。


これはとても難しい問題ですね。

万能薬が生まれれば、それによって助かる命が増える。 これはとてもいい話です。

でも、その数が増えれば増えるほど、日本の保険の医療費が高額になってしまう。
すると今度は貧しい人に負担がかかってしまい、薬を受けられなくなる可能性が出てくる。

そうならないようにするには、税金を使用せず、がんには保険を適用しないようにする可能性も出てくるかもしれません。 もしかしたら、将来日本でも、アメリカのように医療で高額な金額を払わないといけなくなるかもしれません。