何ゴト?

日々の何事かを書いていきます。

がんよりも危険な存在になる?!抗生物質によりできる「耐性菌」の話

将来、がんよりも危険な存在になるかもしれない「耐性菌」の話がありました。

抗生物質が効かない細菌

今後、がんよりも死亡者数が多くなると予測されるもの、それは「耐性菌」。

細菌といえば、本来「抗生物質」が効くのですが、この耐性菌には効きません。

人に病気を起こす、名前のついている細菌というのは、数百種類存在しており、

今、問題になっている「耐性菌」は10種類以上あるので、全体の数パーセントは、抗生物質が効かないということになります。

普段は鼻の中や皮膚などにいる「黄色ブドウ球菌」が耐性化したものや、「大腸菌」、「緑膿菌」が耐性菌になったものなど。

抗生物質といえば

コレラを治療するためにアオカビから作られた「ペニシリン」が世界初。

1928年にペニシリンを発見した「アレキサンダー・フレミング」はノーベル賞を受賞。

その中で、こんなコメントをしている

ペニシリンが商店で誰でも買うことが出来る時代が来るかもしれない。
そのとき、無知な人が必要量以下の用量で服用して、体内の微生物に致死量の薬剤を曝露(ばくろ)させることで薬剤耐性菌を生み出してしまう恐れがある。

つまりどういうことかというと、

最終的に細菌を殺すところまでは飲まずに、中途半端な量を飲むことで、逆にその抗生物質に対して、耐性を作ってしまう。

驚くべきは、フレミングはここまで予見していたということ。

耐性菌はなぜ生まれる?

抗生物質を飲むから、耐性菌は生まれます。

不必要に抗生物質を飲むと細菌たちが生き残ろうとして「耐性菌」に変異する。

健康な人にも細菌がいて、普段はバランス良く暮らしていますが、

抗生物質を投与され続けると、耐性菌だけに置き換わってしまいます。

耐性菌が出現しやすいのが、

抗生物質の使用量が少なすぎる

薬が少なすぎると菌が完全に死なないので、細菌も薬に慣れて耐性菌になる。

効かない抗生物質を飲み続ける

いま悪さをしている細菌に効かない。抗生物質を飲むと、体の中の悪さをしていない菌が死んで、逆に耐性菌が増殖しやすい環境になる。

どれだけ抗生物質を飲んでいる?

日本では、おとな1000人あたりで、15.8人 / 1日 の割合で飲んでいる。

大体、1日に、1.5%、約200万人の人に薬が出されている計算になる。

内服:14.6人
注射:1.2人

さらに、大人よりも子供の方が多く飲んでいるという調査結果も出ている。

耐性菌の割合」については、肺炎球菌や黄色ブドウ球菌は「48%〜51%」の耐性率になっている。

肺炎球菌のワクチンからの摂取は問題ない。

風邪に抗生物質は効かないらしい。

薬剤耐性対策アクションプラン

このまま放っておくと危ないということで、政府は2016年4月、抗生物質の使用に関し、今後5年間の行動計画を初めて出しました。

それが、「薬剤耐性対策アクションプラン」。

1.抗生物質の使用量を3分の2にする。
→「かぜに抗生物質を処方することに関する規制を検討できないか」という話も出ている。
 
2.いろんな菌に効くからと出される、比較的味の良い薬の使用割合を半分に減らす。

抗生物質をむやみに処方しない病院

抗生物質をむやみに出さない病院もある。
ある病院では、「グラム染色」と呼ばれる検査をしていました。

グラム染色の検査で、細菌の種類がわかり、
病原性が低い場合、様子を見る選択もできるようになりました。 病気が悪化した場合、抗生物質を出す判断をしたりします。

鼻水が黄色いから菌がいるだとか、透明だから菌がいないとは限らないということがわかったそうです。

抗生物質Q&A

なぜ「グラム染色」は流行らないのか?
→10分程度とはいえ手間がかかる上に、薬も売れなくなるため。
 
抗生物質を控えることで、私たちにデメリットはないのか?
→風邪の場合、デメリットはありません。
 
耐性菌に勝てる抗生物質を開発すればよいのでは?
→開発されたとしても、また耐性菌が生まれてしまいます。
 
これまでに結構飲んできた人は手遅れですか?
→今まで健康だったら問題ありません、これからが大事です。

賢い患者になる方法

・抗生物質を出してくれない医者を悪く思わない。
 
・抗生物質を処方されたら、どんな細菌に感染したのか聞く。
 
・抗生物質を7日分処方されても、3日目くらいで経過を診てもらう。

大切なのは細菌感染しないこと

・手を洗う!しっかり乾かす!
 
・生肉を食べない!
→食中毒の予防だけでなく、家畜の餌に抗生剤を出している可能性もあるため。

感想

うちの近くの小児科でもむやみに抗生剤は出さないようにされてますね。
どうしても長期にわたって病気が治らない時に、検査をして抗生物質が入った薬を出してくれます。