何ゴト?

日々の何事かを書いていきます。

【中国】グラウンド整備で使われたトルエンが原因か?子どもたちに「鼻血」「めまい」各地で「毒学校」の被害問題

「子どもたちを助けて!」

最近、中国各地で、学校に通う子供たちに「鼻血」や「めまい」などの症状が相次いで現れているいわゆる「毒学校」問題。保護者を中心に不安が広がっています。

学校の児童やその親たちの話

・目が充血したり、鼻血が出たりした、体調不良でご飯も食べられない。
・クラスに昨日は9人しか来なかった。
・ひと月に3回ほど熱を出しました。
・保護者会に参加したとき、目にもしみて、ちくちく痛む。

原因は学校のグラウンド?

児童の体調不良の原因と見られているのが、学校のグラウンド。

グラウンドに敷かれたゴムやプラスチックなどの人工素材に有害物質が含まれていることが健康被害の原因ではないかと指摘されています。

人工素材の工場

↓これは、中国国営の中央テレビが、学校の校庭に使われる人工素材の工場に潜入取材した様子。

河北省にあるこの工場では、原料として集められた大量の「古タイヤ」や、使用済のゴムパイプなどが高く積み上げられていました。

女性記者「これなら、一般人には分からないですね?」
工場の男性「100%わかりませんよ」

男性記者「これらを集めるにはいくらかかりますか?」
工場の男性「1トン700〜800元(約1万2000円)」

廃棄物を利用することで、コストダウンができたと強調する工場関係者。 工場内では鼻を突くような刺激臭が立ち込めていたといいます。

工場のオーナー「この臭いには耐えられません、喉が痛くなるんです、作業を行うときは具合が悪くなるため、絶対近づかない」

中国では、業者が利益を優先するのは普通のことだという。

事の発端

・1960年創立の公立小学校、教職員65人、児童約1000人の北京第二実験小学校(白雲路分校)。

・この小学校で、2015年の夏休みに、グラウンドの改修工事をした。
→ゴムやプラスチックなどの人工素材を使った陸上競技用のトラックに改修した。

そして2016年3月に異変が起こりました。
→1階のグラウンド近くの教室にいた児童が鼻血が出た。その後、毎週出るようになり止まらなくなった。

・2016年5月28日以降、体育祭の練習をグラウンドでした。 →その後、「鼻血」「めまい」「吐き気」を訴える生徒が続出した。

6月上旬には児童の7割以上が欠席してしまった。

学校側の対応

・事件発覚後、自宅学習か投稿するかは児童の判断に任せる。
・6月17日〜19日、グラウンド撤去のため休校。
・6月20日、学校再開。

事件を発覚したのは保護者

事件がわかったのは、学校側ではなく保護者のおかげだったといことです。

保護者らが児童らに独自にアンケートを実施。
↓結果はこちら、明らかに異常があることがわかった。

グラウンドに入ると刺激臭がしたので、グラウンドを疑った。

北京市の責任逃れ

北京市が調査することに。

・6月4日、教室などの室内の検査
・6月5日、グラウンドなどの材質検査
・6月12日、調査結果を報告
→有害物質の検査は合格です、「異常なし」と判断、原因も説明なし。

明らかにおかしい状態なのに、異常なしと判断し、原因も追求しなかったのは、
業者を選定した教育委員会などの責任を問われてしまうため、こう言わざるおえなかったのではないかと見られる。

トルエンが問題?

スポーツ施設製造業の協会関係者は、原因は「トルエン」ではないかという。
→コストを下げるため多くの施工者はトルエン類の有害物質を使う。
→トラックを調べたところ、国家基準の20倍を超える「トルエン」が検出された。

トルエンとは?
・色や臭いは:無色透明、刺激臭(シンナーの主成分)
・用途:溶剤などで利用
・特徴:安価で簡単に入手可能、揮発性が高く(蒸発しやすい)、空気より重く、地面付近にたまりやすい。

日本ではトルエンなどの有害性の高い物質に厳しい基準があるので、今では学校などにはほとんど使われていないという。

なぜ半年経って事件は起きた?

なぜ、学校のグラウンドを整備してから半年後に事件は起きたのか?

↓こちらは北京市の1年の気温の変化。

工事が終わった夏休み以降は、気温は下がる一方で、その翌年の、ちょうど気温が上がり始めた3月から症状が出始めたということ。

証拠隠滅

公には問題はなしとしていたが、6月17日グラウンドの撤去工事が行われてしまい、原因は消されてしまい、証拠隠滅の形になってしまった。

中国政府の思惑

中国メディアが工場に潜入取材したのは、

・習政権の「悪」に立ち向かっているというアピール。
・中央政府への批判につながらないようにしている可能性もある。

これらのような思惑があると見られる。

感想

児童の7割以上が欠席してしまったという状況なのに、すぐに学校を再開させても問題ないのかな?と疑問に思ってしまいました。

今回の問題が、昔に整備されたグラウンドが問題なのかと思ったら、去年整備されたグラウンドが問題になっているということに驚きました。

昔の話であれば、日本でも工場のアスベスト問題などありましたが、おそらく当時は何が問題になっているかわからなかったのではないかと思います。

しかし、今回の中国の問題では、原因がすぐに特定されるようなものだったので、業者がわかっててやっていたとしか思えません。

作っていた業者たちですら、作っている最中に苦しくなることがわかっているのに。

利益を追求するあまり、子供たちの健康を害するものを作ってしまうのは許せないですね。