何ゴト?

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【東京大停電】復帰までに時間がかかった地中送電線の落とし穴

火災からの大規模停電

昨日(2016年10月12日)、埼玉県新座市で、火災が起こり、これが白昼の都心に大停電をもたらしました。

58万軒で停電が発生しました。

引き金となったのは、都心から20km離れた場所で起きた、たった1か所の火災だった。

一瞬で都市機能が麻痺した東京。

埼玉の火災でなぜ東京で停電が起きたのか?

赤い送電線網から都心に電気が送られていて、

豊島変電所と練馬変電所に行くルートで電気が送れなくなり、そこから先の都心に電気が送れない状態になった。

そこで、通常時とは別のルートから電気を供給して対処された。

例えば、豊島変電所は、通常、新座から電気が送られてきて、京北からの電線は使われていないが、

今回は、新座からの電気が止まってしまったので、京北から電気を送るようにした。

このようにバックアップシステムが組まれている。

都心の停電の影響は?

電車が動かない

こちらは、西武池袋線「池袋駅」構内にあふれるたくさんの人。入場規制もかかっていました。

池袋駅東口では、タクシーに乗ろうと長い行列ができていました。

信号が消えた

停電した地域では、信号も消えたため、警察官が手信号で車を誘導していました。

地中送電線

これは、今回火災の元となった「35年前」に作られた地中送電線。

中心が導体となっていて、電気が通るところ、周りには紙が巻かれていて絶縁部分となっている。

よくみると、中心の真ん中部分には、穴が空いている。

その穴に「」を流して導体を通り、紙に染み渡ることで、紙の絶縁力をアップさせている。

最新のものは油を使わないものになっているという。

出火した理由は火花からの引火

実際に電力を供給している電線では、この地中送電線が3つが束になっている。

それぞれの送電線の絶縁力が落ちてくると、導体と導体の間に火花が飛び散る。

この火花が油に引火して火災が起こったのは間違いない。

絶縁力が落ちた理由は色々考えられる。

油はポンプで圧力をかけておくっているが、油の中に不純物が入っている場合、油の中に気泡ができた場合絶縁力がどうしても落ちる。

なぜ防げなかった?

火災が起こる可能性はあるけれども、送電ケーブルで火災が起こるのは非常に稀なケースであった。

23区内の9割は、地中送電線

普通の電線と、送電線は違うもの。

弱い電気を送る電線は都心にもたくさんある。

送電線の9割は、地中を通る地中送電線。

架空送電線のメリット

地中を通る送電線に対して、地上を通る送電線が「架空送電線

メリットは、建設費が安い、送電容量が大きい。
デメリットは、都市などでは送電塔が建てられない。

地中送電線のメリット

メリットは、暴風雨や雪などの影響を受けない。
デメリットは、換気しないと電線が熱を持つこともある。

消化に時間がかかった理由

・都心までの何百kmという長さの送電線に、消火設備を置くのは難しい。
・電気なので、水が使えない。そこで、ドライアイスを用いて、地下空間の酸素を失くしたり、泡を用いたりして消化した。
・地下空間の酸素失くしたため、直接、火元を消化できなかった。