何ゴト?

日々の何事かを書いていきます。

ウソが事実をねじ曲げる!フェイクニュース:クローズアップ現代【2017/02/06】

フェイクニュース

フェイクニュース」と呼ばれるニセの情報がインターネット上に溢れ、人々を惑わせることがあります。

「ローマ法王もトランプを支持」←フェイク。
「クリントン氏のメール問題を捜査するFBI捜査官が無理心中」←フェイク。

フェイクニュースがきっかけに銃撃事件まで起きている。

クリントン氏が児童買春組織に関与したというニセのニュースを信じた男が拠点とされたレストランを襲撃した。

例えばあなたが友人に情報を拡散すると、「信頼している人から来た」ということで相手は信じやすくなります。
私たちはフェイクニュースの被害者にも加害者にもなりうるのです。

アメリカ人を対象とした調査では、フェイクニュースを流したことがある割合が、23%にものぼった。

フェイクニュースはなぜ?どのようにして生まれるのか?

発信者と拡散者

今ではインターネット検索の形が変わってきていて、発信者と拡散者に分かれている。

去年(2016年)の英語圏の流行語として選ばれた「Post-truth」。

人は真実ではなくて、感情的に心が揺さぶられればそれでいいと、真実は二の次だということが広がっている。

ニュースの見出しだけ見て、読みもしないで拡散する人が多い。何が正しいかなんて気にしない人もいる。

信じたいものだけ信じる危うさ

フェイクニュースが広がる背景には、SNSを通して自分が興味のある情報だけを受け取ろうとする人たちの増加がある。

ある女性は、SNSを通して様々な知人とやりとりをしていたが、「自分の考えと異なる意見」や「見たくないニュース」に煩わしさを感じるようになり、SNSの設定を変えてそれらの情報が入らないようにした。そして「自分の好む情報だけ」を受取るようにしている。

女性「SNSの情報しか見ないので、自分と違う意見を知る機械はほとんどありません」

フィルターバブル

インターネット上でさまざまな情報が繋がっているようでも、実は利用者は見えないバブル(泡)に覆われていて、偏った情報に囲まれていて真実が見えなくなる状態にある。

情報などをシェアして「いいね」が付くとそれが正しのかなと思い込んでしまう。

ウソが事実をねじ曲げる

事実がウソに塗り替えられてしまう、どうすればいいのか、誰か教えて下さい

このようにTwitterに投稿したのは、ドイツの地方新聞紙のベテラン記者、ペーターバンダーマンさん。

去年の大晦日、バンダーマンさんは年越しを祝う人々の取材に向かった。

花火や爆竹を鳴らして年越しを祝う市民に混じって中東などからの移民たちも楽しむ姿も写っている。

その夜、別の場所では工事中の教会のネットに花火の火がついたボヤ騒ぎがあった。

花火を使って祝うのは毎年のことで、ボヤ騒ぎも火は10分ほどで落ち着いた。

この様子を記事でアップすると、数時間後、想像もしていなかった事態が起こります。
この記事が異なる形でオーストリアのニュースサイトで引用されていたのです。

その記事には、「シリア人が『アッラーは偉大なり』と叫び、教会に火が点く」と、無関係な言葉を組み合わせ、彼らが放火したかのように描かれていました。

バンダーマンさんは、よくある移民排斥のプロパガンダだと軽視していたが、

2日後、移民やイスラム教徒に排他的とされるブライトバートのロンドン支局も引用記事を掲載した。

タイトルは「1000人の暴徒が警察を襲撃、ドイツ最古の教会に放火

移民たちが、イスラミックステートなどの過激派組織と関連しているかのような描写もあった。

この2つの記事は世界中に拡散。分析ソフトを使って検証すると、オーストリアの記事(ウソの記事)はヨーロッパを中心にSNSで25000件ものシェアなどがあった。

ブライトバードの記事(ウソの記事)は世界28か国で21000件ものシェアなどがあった。

バンダーマンさんの元には、誤った記事を信じた人たちから、1000通を越える「非難のメッセージ」が届いた。

「なぜ、移民の放火事件を隠していたのか?」など。

バンダーマン「私の記事が悪用され、移民への憎しみや暴力を辞さない態度が人々の間に広がってしまいました、正しい事実を伝えなければならないと思いました。」

反論記事を書けば事態はおさまると考えたバンダーマンさん。

反論記事に書いたのは、

・移民が集まっていた広場とボヤ騒ぎが起きた教会は別の場所であること。
・『アッラーは偉大なり』という言葉はイスラム教徒が日常的に使う言葉であるということ。

しかし、この反論記事に対する書き込みやシェアの数は、国内を中心にわずか500件あまり。

世界に発信された誤った情報を打ち消すことはできなかった。事実をねじ曲げられた記事は今もさまざまな形で引用され続けている。