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何ゴト?

日々の何事かを書いていきます。

番組伝統のマイクのピンチ!:探偵ナイトスクープ【2017/03/31】

依頼内容

いつもお世話になっております。私は探偵ナイトスクープのロケに携わらせていただいております撮影技術会社を運営しております。 もはや関西人の宝物とまで言われるこの番組に関わらせていただくことは、大きな誇りであります。 しかし、今回依頼させていただいたのは、その歴史と誇り故の悩みについてなのです。 それは、探偵さん達が調査中持たれているハンドマイク、SANKENマイクロフォンという会社の 「SANKEN MS-7C」 というマイクで、番組開始以来、歴代の名探偵さん達が使い続けてこられました。 ところが、今そのマイクが絶滅の危機に貧しています。長年の使用で経年劣化は否めず、買い換えるにも10年以上前に製造・販売が終了しており、もはやメーカーには在庫も修理の部品もないそうです。 他の技術会社も数少ない現存機材の維持に苦労していると思います。伝統と思いを繋ぐ何かいい方法はないでしょうか?

銀シャリ 橋本「これ見たらわかります?ボッコボコなんですよもう」

たむけん「それ、上取れんねん!」

橋本「傷だらけです」

橋本「ちなみにこれの製造は2006年、販売中止しております、50年の歴史に幕を閉じましたんで。もうだから今現存の数本のみ。それが壊れたら終わりです」

橋本「いったいどうなったのでしょうか?」

歴代の探偵が使ったマイク

1988年以来、歴代の探偵がこのマイクを使ってきました。

嘉門達夫 探偵

越前屋俵太 探偵

トミーズ雅 探偵

ジミー大西 探偵

清水圭 探偵

立原啓裕 探偵

長原成樹 探偵

松村邦洋 探偵

桂小枝 探偵

調査開始

依頼者は、撮影技術会社 光学堂の社長 小島さん。

小島「インターネットで探したり、中古屋行ったり、レンタル屋行ったり、あっちこっちで探しました。日本中探しました。」

小島「それなのに、みなさん(探偵さんたち)がこれ(ボロいマイク)を使いたいとおっしゃるんでですね」

小島「これ(茶色いマイク)が今主流なんです」

橋本「冬場はこれ(ボロいマイク)ね、生中かいうくらいキンキンに冷えてるんですよ。探偵しかわからへんと思いますけど」

橋本「今これ(ボロいマイク)何本あるんですか?」

小島「これがなくなったら、もう無い。うちは無い」

小島「作ろうと思ったんですよ。これ(茶色いマイク)の中身だけ取り出してね、この皮を作ればいいわけじゃないですか。ところがこれ(ボロいマイク)と同じ物を作ろうと思うたら、ものすごいお金かかる」

小島「うちはうちでですね、ナイトスクープでもらえるお金と、回数と色んな技術費・・・」

(せちがらい話になりました)

小島「なんでコレ(ボロいマイク)なん?まずそれが聞きたいわ」

橋本「探偵の必須アイテムですよね、体の一部みたいなもんです」

橋本「僕ら漫才師からしたら『サンパチマイク』じゃないと、漫才できへんみたいな感覚わかります?」

小島「あれも素晴らしいマイクなのよ。海外のメーカーなんかでも、いろいろあれによく似たマイクを出したんだけども、漫才と落語はアレにかなうものはないのよ」

橋本「だからそれに置き換えてくださいよ。ナイトスクープもこれ(ボロいマイク)に代わるものはないですよ」

橋本「魂こもってるんですよ、こっちに!探偵にとって、刀みたいなもんですよ、歴代受け継がれたこの刀、これで戦わないと」

小島「こっち(茶色マイク)の刀の方がよう切れる」

橋本「あぁ言えば、こう言いますね、ほんまに〜」

橋本「ロマンですよ、ロマン!」

小島「そんなこと俺はどうでもいい」

小島「ナイトスクープとしてはね、そのマイクにこだわるような番組じゃないじゃないですか」

小島「これ(茶色マイク)にしてくださいませんか?と。もしあかんねやったら、どっかで探してくれと、なんとかせいと」

橋本「それ、そっちの仕事でしょ!」

小島「もう僕らはお手上げ!やることはすべてやりました」

橋本「そこでですね、すごいのがきてますよ」

(もう一つ別の依頼が)

もう一つの別の依頼内容

横浜の方からです。

依頼というか、気になっていることがあります。それは探偵さんがいつもロケで使っているマイクです。サンケン製のハンドマイクがボロボロで汚らしいです。黒のビニールテープで補修してたり、先日の石田探偵の時はですね、風防が真っ二つに壊れていたりという。ところで私はアレと同じサンケンのMS-7Cの比較的きれいな状態のものを持っております。ことによってはお譲りしてもいいのですが・・・。

橋本「この依頼いただきまして、奇跡的に・・・、本当に渡りに船です」

調査再開

小島「個人でMS-7Cを所有しているということは尋常な人ではないと思うよ」

橋本「やばいやつ?」

(救世主か?悪徳商人か?)

舞台を中心に美術デザイン及び制作をしているという福田さん。

福田「装飾品とか小道具を全部自前でしてるので、最近テレビの撮影クルーという設定があった」

橋本「そういうのは、ダミーのマイクだったりするんじゃないですか?」

福田「最初はダミーのマイクだったんですけども、だんだん僕も凝り性なんでプロが持ってるものを欲しくなってきちゃった」

福田「横浜でも毎週放送されてるんで、それを見てる時に、田村探偵の時に、マイクに黒ビニをぐるぐる巻きにしてたじゃないですか、それを見てがっかりするんですよ。こんだけね歴史のある人気番組でね、さすがに頭にビニテはないだろうと」

福田「ナイトスクープさんと言えば、サンケンのこのマイクだと」

小島「(橋本に耳打ち)あんだけこれを褒めてるてことはね、絶対高う言うてくるよ・・・、現金5万しか持ってないからね」

橋本「実際にものというか、それ見せていただいても・・・」

福田「はい、わかりました」

橋本「うわっ!全然違いますわ!キレイ!キレイ!キレイ!」

橋本「こっち(ボロい方)は鮫肌ですわ、こっち(キレイな方)はナチュラルな・・・」

小島「これいっぺん、うちのマイク(ボロい方)と付け替えてみていいですか?」

福田「どうぞ」

小島「(マイクテスト中)ヘイ!ヘイ!ヘイ!」

小島「(音声さんに向かって)どっちがいいですか?」

音声さん「もちろんこっち(キレイな方)」

橋本「音もいいやん!」

橋本「(探偵)手帳を・・依頼者ということでございますんで」

福田「これうれしいなー、欲しくて欲しくて」

橋本「これプライスレスです。売ってないんで、価値としてはだいぶやばいっすよ」

橋本「こっち(ボロい方)見ててしんどかったでしょ?」

橋本「(キレイな方)おいくらで?」

福田「探偵さんに使っていただけるんでしたら、どうぞ(タダで)お使いください!」

橋本「おぉー!エースが1個加わるだけで、ローテーションがだいぶ助かるんですよ」


歴代の探偵が次々に出てきた時は、最終回ってこんな感じなのかなっと思いました。