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なぜ正規の薬局に?広がる偽造薬のリスク:クローズアップ現代【2017/09/13】

↓1本153万円する「ハーボニー(C型肝炎治療薬)」、去年(2016年)、国内の医薬品売上高1位の薬です。

これを医師に処方され、薬局で受け取ったところ、なんとニセ薬だったという、そんなあってはならない事態が起きてしまいました。

(← ニセモノ 本物 →)

誰も気づかぬまま、正規の流通ルートに混入、薬局から患者の手に渡ってしまったのです。

今、日本で偽造薬のリスクが広がりを見せています。

最初に偽造薬が見つかった薬局のチェーンで探したところ、合計5本の偽造薬が発見されました。

それらはすべてむき出しのボトル。

通常ハーボニーは説明書と共に箱に入れられ、密封された状態で出荷されています。

中身を調べると。ビタミン剤の他、別の治療薬や漢方薬、本物が混じっているものもありました。

さらに流通ルートを遡ると、合計10本の偽造薬が見つかりました。

最終的には、ある卸売業者が「個人」から買い取っていたことがわかった。

秘密厳守」だから身元の確認はしない。

この業者は、薬を持ち込んだこの個人の情報を全く持っていませんでした。

なぜ「秘密厳守」なのか?

実は、今回事件に関わった卸売業者は、すべて「現金問屋」と呼ばれています。

医薬品の業界で長く続く業態です。

現金問屋は、他の卸業者と同じように病院や薬局に薬を売りますが、それだけでなく病院などから薬を買い取ることなども行います。

病院や薬局では、薬の使用期限が切れると廃棄せざるをえず、大きな損失が出ます。

その期限切れの前に現金問屋が買い取るのです。

本来、病院が薬を売ることは認められていませんが、個人の立場で薬が現金問屋に持ち込まれる実態があるといいます。

こうした事情から「秘密厳守」という商慣習が生まれ現金問屋という存在を必要とする病院もあったといいます。

しかし、なぜ多くの薬のプロが関わっていたにもかかわらず、誰も偽造薬を見抜けなかったのでしょうか?

そのポイントの1つが薬の容器、ボトルにありました。

今回見つかった偽造薬のボトルは、正規のロット番号が入った本物のボトルだったのです。

犯人は使用済みのボトルを何らかの方法で手に入れ、中に別のものを入れて、改めてアルミで封印したとみられている。

患者が飲み終わった後の容器や、病院が廃棄した薬の容器が、ネットオークションなどを通じて売買されていた可能性もあるといいます。

事件後、製薬会社は薬の包装を変え、ボトルではなく1錠ずつ外から見える形にしました。