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油絵によるアニメーション映画!ゴッホ〜最期の手紙~の話:ちちんぷいぷい【2017/11/01】

今月(2017年11月)、3日(金)から上映される映画「ゴッホ〜最期の手紙~」。

おどろくことに、この映画、油絵のアニメーションでできています。

ゴッホ調の画面にするために、いったん俳優が演技した映像を元に、一枚一枚油絵を描き起こしているのです。

1コマ1コマ、ゴッホ調の油絵に描き起こした数は、なんと6万2千枚以上。

世界中で125人の画家を集めて、缶詰め状態で描いてもらってアニメーションにしています。

映画のストーリーも気になるところですが、この絵がどうやって作られているかも気になるところです。

製作する画家にはオーディションがあって、「こういう絵は描けますか?」と、ゴッホ調の絵を描く素質があるかどうかを審査され、そこからトレーニングが始まり、その後やっと描く作業に入るという流れです。

日本人では、ただ1人、画家の古賀陽子さんという方が参加されました。

単身、制作現場のあるポーランドに向かい、1日10時間以上、ゴッホ調の絵を描く訓練を受けて、製作に加わりました。

1日に7,8枚を描くのがノルマで、それを達成できない場合は給料が下がることもあるのだとか。

油絵のアニメーション製作現場はどのようなものだったのでしょうか?

古賀さんによると、

光りの加減でシーンが変わるといけないので、ライティングが調整されたスペースがひとり一部屋与えられていた。
 
まず1コマ目を描いて、次からは同じキャンバスで動かす所だけ、絵の具を削り取って、上から描き足していくという繰り返しだった。

とのこと。

最初のコマを描き終えると、それをカメラで撮影。すぐさま次の絵を元の絵を元に描き変えていくのです。

古賀さんが描いた黒いカラスが飛ぶシーン。この作業の途中で、急に青いカラスにしてほしいと言われて愕然としたそうです。

とりあえず、このカラスについては黒から青色に除々に変化させることで落ち着きました。

しかし、別のシーンではいちから描き直した箇所もあるのだとか。

古賀さんが約3か月で描いた油絵は、580コマ分。

これを上映時間にすると、たった1分弱です。

それでもまだマシな方で、ひどい場合は、描いて自分の国に帰った後で、担当した所が全部カットされた画家もいるそうです。