北海道札幌市で給食で問題が起きているようでうす。
質素な給食
こちらは、今日(2016年11月1日)、北海道札幌市の一部の小中学校で、実際に出された給食の写真です。
メニューは、コッペパン、牛乳、オレンジゼリー、チョコクリームだけ。
1万2000人を超える児童・生徒たちが、温かい給食を食べることができない異常事態が起きている。
あつあつの肉うどんと、ふわふわのかぼちゃパイ。
子どもたちが楽しみにしていた給食の献立。
しかし、実際に出されたのは、パンと牛乳、チョコレートとチーズと、パイナップルが二切れ。
本来の給食と比べてみると、寂しさは否めません。
食べ盛りの子どもたちにとっては足りないように見えますが・・・。
アスベスト問題
なぜ突然献立が変更されたのでしょうか?
それは「アスベスト」。
札幌市教育委員会は、先月26日、市内の小学校4校と中学校1校の煙突に「アスベスト」が含まれる可能性がある断熱材が見つかったことを発表。
周辺の空気のアスベスト濃度は、大気汚染防止法の基準を大きく下回っていますが、
アスベストが飛散するのを防ぐ工事が終わるまで、従来の給食を作ることができなくなる。
その後、市の調査で、アスベストを含む可能性のある断熱材の落下が見つかった学校は15校に増えました。
給食の変更は30校にのぼり、影響を受けた子どもたちは、約1万2000人になるといいます。
「子どもたちのおなかを満たせないのでは?」という質問に、
札幌市のある中学校の校長は、「必要なカロリーやエネルギーを十分とれるかというと、不安が残る部分がある。」と言います。
↓こちらが今日出された給食。
問題が発生から一週間が過ぎても状況は変わっていません。
保護者のコメント
・まさかこれとは思わなかった。部活もあるのにこれじゃ少ないかな。
・質素すぎますよね、こういうメニューからするとお弁当の方がいい。抗議したいですね。
札幌市の教育委員会のミス
文部科学省は、2年前全国の教育委員会にアスベストを含む建材の有無などを報告するよう通知していましたが、その後の調べで、札幌市の教育委員会では、十分な調査をしていなかったことが発覚しました。