お笑い芸人の和牛のお二人が、自分たちのネタを元に「正直」のすばらしさを説明していました。
手料理のネタ
川西「自分の彼女が家に手料理を振る舞いに来てくれる、これってやっぱうれしいですよねー」
水田「僕は全然嬉しくないですねー」
水田「というのも、料理人だったんですね、芸人になる前は、プロのね」
水田「だからまぁー、僕が作る方が断然美味しいですし」
水田「なんやったら、プロやって言うてるのに自分の手料理を振る舞おうとしてくる女の子のあつかましさに引きますよね」
川西「でも考えてみ、自分の彼女がスーパーのビニール袋下げて、ガチャ、『水田くん、今日は私が手料理作るねー』」
水田「付き合う前にも言うたと思うけど、俺が作った方がおいしいから大丈夫」
川西「でももう材料も買ってきたしー」
水田「買ってきたんや?」
川西「うん、水田くんが好きなハンバーグ」
水田「ナツメグないね、肉の臭みを消すのにスパイスあった方がええと思うけど」
川西「じゃあ、もう今から作っていくから」
水田「髪の毛くくれへんの?髪の毛くくらな中に入っちゃう可能性高まると思うけど」
川西「今ちょうどくくろうと思っててん、いちいち言わんといてー」
水田「もし、入っちゃってな、髪の毛入っちゃったーってなったらな、ただでさえさっきナツメグ入らんねやーってなったとこやったから・・・」
川西「もういいやん!それもう・・・」
ネタの説明
なんで自分(水田)がこれをネタの中でこんだけ言い続けられるかと言ったら、僕の中の正義があるからなんですね。
だって、僕が作った方が美味しいし、それを二人で食べた方が、僕も彼女も美味しい料理が食べられる。
彼女が作ったまずい料理を二人で食べるより、僕が作った美味しい料理を食べる方が二人とも美味しいんやから、自分のこともそうですけど、彼女のことも思って言ってるわけなんですよ。
だから、必ずしも正直に言って、一見悪いことを言ってることが、全部悪とは限らないということです。
本気で言ってるように見えるから、この彼女役(川西)が本当に嫌がっているように見えて笑えるんです。
どっちも正直な感情でやってるから、共感されるという、共感されるから笑ってもらえるという。