漫画の神様と評される手塚治虫さんが亡くなって30年。
昨日(2020/02/26)、講談社で、手塚治虫さんの新作発表会が行われた。
漫画の神、手塚治虫。
残した作品700点。描いた原画は15万枚。
生命とは?科学とは?未来を見つめながら問い続けた。
「もし今 手塚治虫が生きていたら どんな未来を描くだろう?」
AI(人工知能)と人間が協力して、手塚治虫の新作を作るという今回のプロジェクト「TEZUKA 2020」は、半導体大手の旧東芝メモリが去年(2019年)10月「キオクシア」と社名を変更したのにともなうキャンペーンの一環として始まった。
AI漫画はどう作られているのか?
【1】 キオクシアの高速メモリを使い、AIにこれまでの手塚作品の流れや、登場人物を読み込ませる。
【2】 AIが手塚作品の特徴を生かしたストーリー案を考えキャラを描く。
【3】 AIが考えた原案をもとに、人間が手を加え完成。
ただ、実際の作業は困難を極めたという。
まず、これが顔だというのをAIに教える必要がある。
その数は、1個や2個ではなく、1万単位の顔のデータを手作業で抽出。
しかし、その結果、AIが描いたのは、ホラー漫画のような絵だった。
AIに漫画の顔は線としてしか捉えられなかった。
そこで、新たな方法として、実際の顔写真を読み込ませることに。
AIに人間の顔を認識させた。
すると、じょじょに精度があがり、手塚作品らしい主人公が決まった。
名前は、「ぱいどん」。
この新作AI漫画 「ぱいどん」は、今日(2020/02/27)発売の雑誌モーニングで前編が掲載され、後編は製作中だということです。