放置竹林をメンマが救う!?という話:めざましどようび【2019/05/11】

長年に渡り誰も管理していない放置竹林が全国で年々増えているそうです。

竹林面積は、2017年には、全国で約16万ヘクタール。東京ドーム3万4千個分の広さに。

この竹林が引き起こす問題とは?

竹林が整備されていないと、竹やぶ化して道が塞がれてしまったり、道路を突き破って生えてきたり、木よりも竹が成長して山の中に日が当たらなくなって木の方が成長しなくなったり、土砂崩れが起きた時に根が浅い竹も一緒に流れて被害が大きくなるなどの問題があります。

竹炭や竹製品の生産に利用されていた竹林の増加は、時代の移り変わりによる竹の需要の減少や管理者の高齢化が原因とされています。

福岡県糸島市では放置竹林への対策を進めている一方で、民間でも解決の糸口を見つけようとする動きが。

それが「メンマ作り」。

日本で流通するメンマの9割が、中国産や台湾産などといった輸入品。

原料には一般的に、中国や台湾の「麻竹」と呼ばれる種類の竹が使用されています。

放置竹林対策として、日本の竹を利用したメンマ作りをしているのです。

メンマ作りに使われているのは、高さ2mほどの幼竹。

ゆでる、発酵、乾燥を経て、放置竹林のメンマが完成します。

もともと日本に多く自生する孟宗竹は麻竹に比べて傷みが早く、メンマには不向きとされてきましたが、

このメンマを作っている株式会社タケマンでは、発酵、乾燥の段階で独自の工夫をすることで、上質のメンマに仕上げることに成功しました。