関西で格安切符を販売できる理由:VOICE【2017/04/04】

関西では、JRや私鉄などの格安切符自動販売機で売られているのをよく見かけます。

このような格安切符が販売されているのには、2つの理由があるといいます。

回数券

客が回数券を買って11枚使い切るつもりが3回しか使わなかったとすると、残り8枚が余ってしまう。そういったものが金券ショップに持ち込まれバラ売りされます。

例えば、阪急で販売されている「普通回数券」では、通常10枚分の値段で11枚買うことができ、「土・休日回数券」の場合、10枚分の値段で14枚買うことができます。

これらを金券ショップでバラ売りすることで安く提供することができます。

特定区間料金

特定の区間ではさらに安く切符が買えます。

その理由は、JRの「特定区間」。これは通常より安く設定された区間のこと。

大阪から京都はこの特定区間に指定されています。

例えば、草津から大阪まで切符を買うと1140円かかります。

しかし、一度京都で降りて、新たに切符を買って乗り直すと、合計の料金は970円となり、170円のお得になります。

これは、JR以外の私鉄(京阪・阪神・阪急・近鉄)が競合しているので、客をとられない価格設定をしているからだといいます。


関西の格安切符の安さの秘密は、「回数券」と「特定区間料金」の組み合わせだとうことがわかりました。

切符の転売のような感じです。いつ販売禁止になってもおかしくないような仕組みですが、それでも鉄道を利用してもらった方が鉄道会社としては有益なのでしょうか。