石川県珠洲市の農産物直販所で、ニラとスイセンを間違えて購入した結果、食中毒があったそうです。
JA珠洲市が経営する農産物直販所で、スイセンの葉が売られていた。
花がついていればスイセンだとすぐわかりますが、ついていないと意外とわからないものです。
食中毒になるまでの経緯
3月6日、家族4人が「ニラ」を1袋購入し「豚キムチ」にして食べました。
翌朝、食中毒の症状を訴え、調べてみたところ、有毒性のアルカロイドを含む「スイセンの葉」だったことが判明した。
実は、生産者が「ニラ畑」の横で自生していた「スイセン」を誤って刈り取り出荷してしまった。
直販所の危険性
よりいい物を安くということで、生産者が自分で直販所へ持って行って、自分で値札シールを貼る。
そしてそれを商品として売り出す。
だから、生産者と販売者のダブルチェックが効かないというデメリットがあります。
全国各地で相次ぐ間違い
2016年3月7日、兵庫県、ある施設で出された昼食の中華丼に、プランターで育てていたスイセンをニラと間違えて入れてしまった。
以下の5つの事案では、自宅の庭や畑で自分で摘みに行って間違えて料理に入れてしまっていたということです。
2015年 静岡県、焼きそば
2014年 島根県、肉ニラ炒め
2014年 茨城県、ラーメン
2011年 徳島県、餃子
2008年 青森県、みそ汁
プロでも見分けるのが難しいそうです。
意外と多いスイセンによる食中毒
厚生省の発表によると、10年間で137人
有毒植物による食中毒は、973人
これをみると、スイセンによる食中毒が多いということがわかります。
毒が消えにくい
料理をする工程で、熱を通したりしても毒性が消えにくいということです。
ニラとスイセンはどれくらい見分けにくいのか
左がスイセン、右がニラ
見た目では見分けがつきにくいです。
臭いを嗅ぐとニラの臭いで違いがわかるかもしれません。