バナナが食べられなくなる!?:ビビット

イギリスのBBCニュースによると、

「世界で最も愛される果物のひとつ、バナナが今、「パナマ病」による死の危機に瀕している」
と伝えられています。

パナマ病

パナマ病
「フザリウム」というカビの一種がバナナの寝から感染し、農園全体にまで蔓延する。
病気の進行や拡散を止める方法がないとも言われている。
感染している農園で、作業員が歩いたり、そこが洪水になり流されたりして、土から感染していくこともある。

過去に全滅した「グロスミシェル種」

1900年頃
グロスミシェル種
当時、世界中に輸出されていたグロスミシェル種がパナマ病で【1960年代】にほぼ全滅した。

そこで研究を重ねた結果、
キャベンディッシュ種」が生まれた。
(世界の輸出市場の95%を占める)

「キャベンディッシュ」がメジャーになった理由

・長旅を乗り切ることができ、「輸出に適している」。強い植物である。
・大きさと形にあまり個体差がなく、標準化され「市場での売買が容易」。

バナナの歴史

バナナの始まり

紀元前5000年〜1万年頃
偶然出来た種のないバナナの苗を栽培したのが現在のバナナの始まり。
人が栽培するようになった最も古い植物のひとつ
種もない、簡単にむける。

1569年
日本人でバナナを最初に食べたのは織田信長と言われている。
ポルトガル人宣教師のルイス・フロイスが信長に献上したと文献に残っている。

1903年(明治36)
輸入が自由化されて、台湾から神戸にバナナが輸入される。
高級品だったバナナが、ここから値段が下がっていった。

バナナの叩き売り

地理的にも近い福岡・門司にも大量に荷揚げされていた。

輸送中に熟してしまったバナナをいち早く売りさばいた。
バナナのたたき売り」の発祥地

2012年(平成24)
東京マラソン」で、栄養補給のためバナナが無料で配られる。

2016/07/03 追記

タイ産無農薬栽培 ホムトンバナナ

グロスミシェル種は全滅とされていましたが、タイに、「ホムトンバナナ」という名前で一部生き残っているそうです。