苦情で変わる?消える?日本の伝統文化:あさチャン!【2016/12/14】

今まで当たり前のようにあった日本の伝統文化が変わっていくかもしれません。

手ごね餅つきの自粛

素手でこねる餅つきは、ノロウィルスなど、集団食中毒の懸念から中止しているところも出てきています。

https://www.nanigoto.net/entry/2016/12/01/085825www.nanigoto.net

ノンアルお屠蘇(とそ)

初詣などで、振る舞われるお屠蘇。

一年の邪気を払い長寿を願って頂く日本古来の縁起物ですが、

飲酒運転を誘発するおそれがあるのではないか?

こんな声を受け、「ノンアルコールおとそ」に切り替えた神社もあるといいます。

広島県の三蔵稲荷神社では、アルコール入りのおとそは、その場で飲まず持ち帰ってもらうようにしているといいます。

願い事が見えない絵馬

一年の願い事を書く絵馬。

他の人に願い事を見られたくない

という人のために、

奈良県の大神(おおみわ)神社が用意したのが、こちらのシール。

願い事と名前を隠す、その名も「神のみぞシール」。

約8割の人が自主的にこのシールを利用しているといいます。

除夕(じょせき)の鐘

日本の伝統ともいえる108回鐘をつく「除夜の鐘」。これを中止したところもあるそうです。

その理由は「除夜の鐘がうるさい」という近隣住民からの苦情。

静岡県牧之原市の大澤寺では、夜間でクレームが出るならば、問題を解消するために、お昼間に鐘をつくということになった。その名も「除夕の鐘」。

これによってクレームはなくなったが、戸惑いの声もあがっている。

無音盆踊り

愛知県東海市で、静寂の中、一心不乱に踊る集団、「無音盆踊り」です。

参加者が付けているのは「イヤホン」、このイヤホンから流れる曲だけで踊るというのです。

盆踊りに付き物の「太鼓」や「笛の音」までもがうるさいなどと苦情を言われる昨今、それを逆手に取り町の名物になればと始めたといいます。

座って読む二宮金次郎

薪を背負って歩きながら本を読む苦労人で有名な二宮金次郎。石像もたくさんたてられていますが、

歩きスマホを助長するのではないか?

こんな苦情を受け、薪をおろして座って本を読む像がたてるところもあるそうです。

https://www.nanigoto.net/entry/2015/12/18/091235www.nanigoto.net

豆をまかない節分

節分の日に、ある幼稚園で子どもたちが投げているのは、豆ではなく丸めた新聞紙。

投げた豆が誤って、子どもたちの鼻や耳に入ると危険として、豆まきではなく、新聞まきに変える幼稚園もあります。

優しいナマハゲ

秋田県にかほ市の「アマノハギ」。

「悪い子はいねぇが〜」と声はあげるものの、子どもを追い回したり、怖がらせたりしない。

子どもが怖がるので来ないで」と、10年前から家に入れてもらえないケースが急増しました。

冬休みの宿題やっでるが?見せれ」と、家庭教師さながらに宿題をみることもあります。

さらに、前もって訪問前に親に要望を聞き取りもしている。「テレビゲームばかりしているので注意してほしい」など。

感想

伝統文化が消えたり変わったりするのは寂しいことですが、時代と共に新しいものに変わっていくのも仕方ないことかもしれません。