↓こちらの画像、「89」「52」どちらに見えるでしょうか。
これは色覚検査で、「89」に見えれば異常なしというものです。
(注意!テレビなどのモニター越しで見た場合は、モニターが色の識別を人間ほどできるわけではなく、52に見える場合もあります。)
色覚とは?
目の網膜にある細胞が、光を感じて電気信号に変えるとで「色」が見える。
この細胞がうまく働かないと多くの人と違う色の感じ方をすることになる。
原因は、「遺伝(網膜の細胞がある特定の光を弱く感じる)」でうまく眺望できないというもの。いまの医学では治りません。
日本人では、
男性:20人に1人(約5%)
女性:500人に1人(約0.5%)
学校での色覚検査の歴史
実は、現在の23歳以下の人たちの多くは、学校でこの色覚検査をうけていません。
なぜかというと、この色覚検査は実は13年前に必須ではなくなったからです。
しかし、文科省より、今年度から「任意で行ってください」と再通知が出されました。
なぜ今年度、再通知が出されたのか?
再通知がだされた理由、それは、13年前から色覚検査を受けていなかった人たちが働き出したところにあります。
文科省の通知文
自分自身の色覚の特性を知らず、就職の際に初めて「制限」に直面する実態が報告されています。
具体的には・・・
・自衛官、電車の運転士やパイロットを目指していたが、就職試験で初めて異常を指摘されて困惑した。
・美容師を目指したが、ヘアカラーの色がわからない、クリーニングのシミがわからず、シミ抜きができない。
特殊メガネで体験
まるでサングラスのように見えるこのメガネ。色覚異常のある人がどのように見えるのかを疑似体験できる特殊なメガネです。
↓田んぼに咲く彼岸花の写真。メガネを通して見ると花がどこに咲いているかわかりにくくなる。
↓真っ赤な紅葉の葉は、メガネを通し見ると茶色く見える。
↓赤い背景に黒い文字を入れると見えづらくなる。
↓赤い肉が既に焼けているかのように茶色く見える。
↓UNOカードの緑と赤が茶色っぽく見えて、黄色が強く見える。
・赤と黒の明度が同じくらいだから見えない。白枠を入れると見えやすくなる。
・黄色はハッキリ見えるという得意な色もある。黒板のチョークの白と黄色を分けるのは有効。
逆に、色覚異常のある人向けの「補正メガネ」というものもあります。
↓色覚に関しては、こちらのサイトで、わかりやすく説明されています。