結婚式などで、「白いハト」を飛ばすイベントがあったりしますが、あのハトはその後、いったいどこへ飛んで行くのでしょうか?
巣に戻るハト
ハトを追いかけてみようとするも、あっという間に、はるか彼方へ。
ハトが飛んだ先に行ってみると、ある所へ戻ってきていました。そこはハトのために作られた巣でした。
1羽1羽箱に入っています。この時、強いハトから順に、上の箱から占領していきます。
新人さんとか若輩者は下にいて、箱にすら入れません。
一つの箱に1羽入っているのが独身で、2羽入っているのがつがいです。
白いハトが生まれる?
「白いハト」と「白いハト」を掛け合わせれば、9割以上の確率で、白いハトが生まれる。
しかし中には、ごくたまに「黒ぶち」のハトも生まれたりします。
どれくらいの距離を飛ぶ?
ハトには帰巣本能というのがあって、飛ばしてもこの箱に帰ってくるそうです。
例えば、横浜スタジアムでコンサートがあった時に飛ばしたハトは、神奈川県横浜市から福島県郡山市まで約230kmの距離を帰還してきました。
これがさらにレース用に訓練したハトになると、北海道の稚内から、関東まで約1200kmの距離を帰ってくるのだそうです。
ハトを飛ばす時に、何度も帰ってきた経験を持つ「ベテランのハト」を集団の中に混ぜておくと帰ってくる確率が上がります。
速度としては、5kmの距離を10分ほどで飛ぶそうです。
ハトが帰るメカニズム
・太陽の位置から自分の位置を割り出し帰る場所を把握する。
・地球の磁気を感じ取り、方位磁針のように方向を割り出す。
この2つの能力を使い分けて戻ってきます。