↓こちらはエアコン室外機、縦60cm、横70cm、重さは約30kgあります。
山梨県内では この室外機の盗難事件が相次いでいます。犯人の目的とは?
雪が降り、寒さが一段と厳しくなる中、寒さを凌ぐのに欠かせないエアコンの室外機が盗まれる被害が山梨県内で相次ぎました。
室外機が盗まれたという現場を訪れてみると、工具によって切断されたのでしょうか、ケーブルの断面がキレイに切られています。
甲府市内にあるこちらの集会所には設置されていた3台の室外機がある日突如なくなったといいます。
自治会長「1月28日土曜日の朝8時半です。エアコンのスイッチを入れたら作動しなかった。」
そして、外を確認したところ室外機がなくなっていたことに気づいたといいます。
甲府市内の1月の平均気温は3.2度。急遽灯油ストーブを用意したものの、これだけでは真冬のこの時期は乗り越えられないといいます。
自治会長「室外機だけ取り換えるわけにはいかない、室内の機械も取り替えないと。費用が200万円ぐらいかかる。」
こうした室外機の盗難は、地域の集会所などが中心に狙われていて、先月(2017年1月)下旬から県内の9か所以上で、合計16台以上が盗まれている。
自治会長「寒いときに室外機を持っていくなんて、本当に困った。」
また別の集会所では、センサーライトを設置してセキュリティに気をつけていたものの室外機が盗まれたといいます。
自治会長「お年寄りが公会堂の中で暖を取るとなるとエアコンがないと困る。」
こうした集会所は、災害時に一時避難場所にも指定されている所も多いため、エアコンは欠かせないといいます。
なぜ集会所ばかり狙われるのか?
犯罪心理学者「公民館等の施設の場合は、近くの地域に住んでいる方がいても、自分が守る守備範囲ではないため、窃盗が行われたとしても発覚しにくい」
犯人は室外機の中の金属を取り出し転売する目的があるとみられ、一般家庭の室外機にも注意が必要だといいます。
金属買取業者「犯人の目的はエアコンの中の銅とかアルミを売るためだと思います、大体、銅は1キロあたり500円前後で売れる、アルミも1キロあたり100円前後で買い取っている。一般家庭用のエアコンであれば、3000円前後になる。」
警察は、事件の被害が一定の期間に集中していることから、同一犯の可能性もあるとしています。
この寒い時期にエアコンが使用できないのは痛いですね、室外機を外に丸出しで置くのはやめておいたほうがいいかもしれません。