公立の小中学校のトイレといえば、
汚い、暗い、くさい、夏場は暑く、冬場は寒い
というようなイメージがあります。
ある学校のアンケートでは、半分の生徒が「できるだけトイレは我慢する」という結果も出ていました。
このような問題に取り組んだのが、滋賀県近江八幡市内にある小中学校。
2011年以降、市内12の小中学校で意見を集めるワークショップを開催。
その意見をトイレの改修に反映し、現在7校が完成。
総工費は1校につき、5000万円 〜 8400万円(※約3割は国の補助金活用)
その内のひとつが八幡小学校のトイレ。
昨年(2016年)11月に、校内に6つあるトイレを全て改修しました。
トイレにはそれぞれ違ったコンセプトがあります。
古い町並みをイメージした「まちやトイレ」
個室の数が一番多い「おくゆきトイレ」
照明にこだわった一番明るい「ひかりのはこトイレ」
四角をあしらったデザイン「かくかくトイレ」
→全身がチェックできる姿見もある。
波のような形の木「なみなみトイレ」
→学校から見える八幡山の山並みの形を取り入れている。
丸にこだわったデザイン「まるまるトイレ」
→小便器も丸型に並んでいる。
トイレ改修の際、児童らの意見を引き出すのに一役かったのは、近江八幡市の教育委員会と繋がりのあった大阪市立大学の学生だったということです。