鉄道で不正乗車の一斉摘発が行われたという話です。
今月(2017年5月)17日 〜 19日にかけて、みなとみらい線で不正乗車の一斉摘発が行われ、3日間で50人の不正が発覚しました。
その中でも悪質と判断された22人は、片道運賃の3倍の料金を徴収されました。
どんな行為が不正にあたるのでしょうか?
PASUMOや、Suica などのICカードだと、不正の意識がないままやってしまうことの多いといわれる不正乗車。
車掌「改札をでない場合でも乗車区間に対する運賃が必要になります」
問題となるのは「折り返し乗車」。
今回摘発されたのは、駅に電車が到着した直後に改札を出ず、そのまま逆向きのホームから出る電車に乗り込もうとした人たちでした。
なぜ駅に着いてすぐに反対側の列車に乗るのか聞いてみると、
乗客「横浜駅で待つよりもみなとみらい駅に来て乗った方が座席に座ることができる。横浜から乗ると人数が多いので並んでしまう。」
この折り返し乗車、朝の通勤時間帯に横浜から渋谷駅方面に向かう場合、横浜駅で乗ると混雑していて座ることができません。
しかし、まずは目的地とは逆の列車に乗り、みなとみらい駅で折り返せば、車内が空いていて座ることができるというわけです。
これが今回問題となっている不正乗車。
改札を通っていないため、横浜駅とみなとみらい駅間の往復360円分が無賃乗車とみなされるのです。