東京六本木にできた大行列、全長約1km、4時間半も並ぶ人もいたという「謎のブラックボックス展」というイベント。
このイベントで痴漢にあったという被害女性が相次いでいます。
謎のイベント
イベント内容や展示物など、内容に関しては一切不明。
SNS上に投稿された体験した人の感想だけで内容に期待を持ち、集まったというのです。
・叫ぶ人もいればしゃがみこむ人もいて、調べれば調べるほど気になっちゃって。
・謎めきすぎて何も出てこないんですよ、検索しても。興味しかないです。期待しかないです。
入り口を見てみると、イベント関係者の外国人男性が、鑑賞者の選別をして入場者を独断で選んでおり、主催者のホームページによれば、入場できるのは「選ばれし者」のみ。
↓入場NGの場合。
↓入場OKの場合。
建物の中に入ると、1階に受付けがあり、そこで同意書にサインを求められ、そこには、
写真・動画撮影、録音の一切の禁止。
会期終了日(2017年6月10日23時23分59秒)までの期間、作品や展示環境に関する事実をインターネット上に投稿・発信する行為、第三者に公言、口外する行為を禁止。
と、書かれていたといいます。
入場料の千円を払い、建物の2階に上がると、入り口には暗幕のカーテンが2重になっていました。20人くらいの人が入れる空間だったといいます。
中には一切展示物などはなく、暗闇を体験するだけのイベント。
イベントを体験した人のコメント
・自分の体も見えない。
・すごい不思議な感覚でした。
・悲しい気持ちになるけど、得るものもあった。
しかし、SNS上に投稿されていたのは、会場で聞かれたものとは全く違うものでした。
痴漢被害者のコメント
・腰に手を回し胸を揉まれキスされかけた。
・暗闇で体を触られるのは本当に怖かったです。
・別名、痴漢ボックス。
なんと、痴漢の被害の訴えが相次いでいたのです。
痴漢被害を受けたある女性の話
私が行ったのは17日の土曜日、最終日になります。展示会の期待度も高かったですね。それだけ並んでも行きたいと思ったので。
これまで多くの個展を見てきたというAさんは美術大学に通う22歳。SNSに投稿されたイベントの体験談を見て、期待に胸をふくらませながら会場を訪れました。
入場前からAさんが感じたのはある違和感でした。
私は友達と2人でいったんですが、友達ははじかれて、私だけが中に入れたかたちで、基準もわからなかったし。
Aさんは違和感を感じながらも、1人で中へ入りました。
中に入ったらもう真っ暗で何も見えない感じでした。
暗闇で動きが取れず、Aさんが立ちすくんでいると、
腕をひかれて、数歩、歩かされて、たぶん壁際だと思うんですが、そこまで連れて行かれて、抱きしめられました。すごい体を触られて、背中とかさすられて、初めそういう演出なのかなと思って、あまりに長い時間といいますか抱きしめられていたので、おかいしなって思い、痴漢だと確信しました。(相手は)男でしたね。抱きしめられた時の身長で男だってわかりました。
ほかは、しゃがんでいる人にひざから下を触られました。
Aさんは夢中で出口を探しましたが、追いかけられ何度も痴漢の被害にあったといいます。
先週金曜日に警察署に相談。現在調査中ということです。
同じような痴漢行為による被害届が何件か出ているといいます。
主催者側のコメント
主催者側によると、
現在、ギャラリー・警察協力のもと事実の究明を急いでおります。犯罪行為・幇助は決して本展の目的ではございませんが、結果としてそのような報告が挙げられている現状につきましてはとても悲しく残念に思っております。
とのことでした。