兵庫県伊丹市にある「若松公園」で、小学5年生の男児が毒ヘビに噛まれ一時重体となったそうです。
訂正追記:兵庫県警伊丹署は31日、男児がヘビにかまれた場所を、伊丹市荻野の若松公園ではなく、伊丹市に隣接し、北へ約2・5キロ離れた山中にある同県宝塚市切畑長尾山の宝教寺の参道だったと訂正した。
その毒ヘビの名前は「ヤマカガシ」。
ヤマカガシとは?
・体長60cm 〜 120cm
・本州から九州にかけて分布
・田んぼや河川など水辺に生息
・ハブやマムシの数倍の毒性がある
都市部の水辺にも生息する身近な毒ヘビ。おとなしいが、かまれると死に至るケースもある。
7月29日 宝教寺の参道で小学5年生の男の子が左手の人差し指をヘビにかまれるも、リュックにヘビを捕獲。
友人の家でリュックの中からヘビを取り出した時に、再び今度は右手首をかまれる。
その後出血と頭痛が止まらず119番通報、病院に搬送後、意識不明の重体になる。
7月30日 血清を打ったところ意識が回復。
↓こちらが捕獲されたヤマカガシ。
水辺を猛スピードで這い、舌で威嚇してくるヤマカガシ。
噛まれれば死に至る危険性もあるその毒にはどのような力があるのでしょうか?
↓以下は、ヤマカガシの毒を使った実験。
人間の血液が入った入れ物に毒を1滴注入し、体温と同じ36℃で1分間放置します。
するとなんと、ぷるんと血液がゼリーのように固まってしまいました。
体内にこの毒が入ると血液が凝固し血栓による急性腎不全を起こす危険性もあるのです。
また出血が止まらなくなる作用もあるため、内蔵や脳から出血が続くケースもあります。
過去に4件ある死亡例のうち、3件は脳内出血によるものだということです。