三角フラスコとゆで卵を使ったおもしろい実験をしていました。
三角フラスコにゆで卵をそのまま入れようとするとなかなか難しいです。
そこで、お湯を湧かして、そこに発生する水蒸気をフラスコの中に入れます。
そして、卵をフラスコの口にくっつけて置きます。
すると、フラスコが卵を飲み込むかのように、勝手にフラスコの中に落ちました。
今度は逆に、この卵の入ったフラスコを沸かしたお湯の中につけて温めます。
卵をフラスコの口の方にくっつけて放っておくと、
中から卵が勝手に出てきました。
なぜ卵はフラスコに勝手に出入りしたのでしょうか?
その理由は「水の状態変化」。
水(液体)が水蒸気(気体)に変わると、その体積は約1700倍になります。
今回の場合、フラスコに入っていた水蒸気にが液体の水に変化すると、体積が小さくなります。
その時、フラスコの内部の気圧が下がり、上から押す空気の力が大きくなったため、卵が中に押し込まれたのです。
一方、フラスコから卵が出たのは、その逆。フラスコの中の水が温められたことで、水蒸気へと変化、体積が約1700倍に膨らみ、卵が押し出されたのです。