依頼内容
今回は姉のことで依頼しました。実は姉の髪の毛が大変なことになってしまい、すごく困っています。
髪の毛を小さなお団子にしているのですが、全くほどけなくなってしまったのです。
見た目は普通なのですが、触り心地はまるで「たわし」。
美容室でも相談しましたが、「ほどくことができませんでした」と言われる始末。
日常生活にも支障をきたしており、「なんとかして早くほどきたい」と言っています。
もう探偵さんに頼むしかありません。どうか姉の髪をほどいてください!
(麒麟)田村 探偵「経緯を説明しておくと、まずは軽くパーマをあててたんですよ。しばらくしてパーマの影響か、髪の毛が少し絡まってきます。
それを隠すためにお団子ヘアーにして、スプレーで固めたんです。それを続けていくうちにほどけなくなったんです。ほどけなくなってただ今3ヶ月です。そんな髪の毛はほどくことができたのでしょうか?」
調査開始
田村「見せてもらっていいですか?」
姉「はい」
( ← 妹 → 姉 )
田村「中、ぎゅんぎゅんに詰まってる!」
田村「引っ張ったりしてもいい?」
姉「大丈夫です」
妹「ほうとうに、たわしとしか言いようがない、ガチガチのたわしじゃなくって、柔らかめのすごい洗浄力のあるタワシって感じですかね」
そして、頭をいつも通り洗ってもらうも、全くほどけない。
次に、以前、2時間がんばったという美容室に行ってみると、
担当した美容師「(普通)起こりうらない、最初見た衝撃でどうしたらいいんだろうな?って、すごい内心焦ってパニックで、最後の1時間は精神的に追い込まれてました」
担当した美容師「僕もプロではありますが、何の業界でもプロ中のプロっているじゃないですか?雲の上の存在、かみの存在のような人に・・・」
田村「どっちのかみ(神 or 髪)?ヘアーゴッド?」
担当した美容師「そういう人を見つければ、これもほどけると」
田村「ナイトスクープの総力をもって探してみます」
1人目の神は、世界一の美容師 rock FIELD の岩田保志さん(67)。
「Vidal Sasson カットコンテスト」の初代世界チャンピオン。
田村「美容師界の神、美容師界のゴッドでございます」
岩田「ゴッドで 〜 す!」
2人目の神は、ドレッドヘアを日本に伝導した、
たまねぎ倶楽部 ヒロ・タナカさん(59)。
田村「あれだけ編み込んだドレッドヘアを結べる方なら、ほどくこともできると思ってお呼びしたんですけどもー」
ヒロ「普通のサロンの方は、ああいう人が来たら、もう切るしかないんですよ。(しかし)僕はもうほどけないものはないんですよ」
3人目の神は、頭髪外来「脇坂クリニック」院長の脇坂長興さん(55)
世界初の頭髪治療専門病院を作ったメンバーの1人。
田村「髪の毛の神のドリームチームを結成しました!」
(ここから、作業開始!)
脇坂「毛先を巻いてそこにスプレーしちゃってるんで、またそれをとかす前にまた洗ってくしゃくしゃのまま寝ちゃうんで、中が先で先で絡まっちゃうんで、ここの根っこは毛先がここ(全く離れた所)かもしれない。」
スプレーやシャンプーなどが洗い落とされず、髪の中に残っているという。
ヒロさん曰く、これを業界用語で「ねちょ」というらしい。
さらに、
ヒロ「髪の毛って、毎日80〜100本の髪の毛が抜ける、ところが絡んでるから、そこにどんどん溜まるんです」
田村「3か月分の抜け毛が溜まってるんや?」
ヒロ「そう、それがまた絡んでる」
そんな中、ゴッドたちが髪の毛を触っているだけで、最初よりも髪の毛が動くようになってきた。
ヒロ「最初動かなかったでしょ?だいたい場所が限定してきた」
ヒロ「武器を持って参りました」
田村「ほんまに武器やないですか!?」
ヒロ「これで分解していく」
髪の毛をものすごい力で引っ張られる姉。
姉「脳が揺れる感じです」
田村「相当贅沢な状況ですよ、ヒロさんがほどきながら、毛先を岩田さんがクシほぐしてくれるという」
そして、ほどいている途中、先ほど説明していた「ねちょ」が見つかりました。
そして、さらに、どんどん、ほどいていきます。
それから、3時間後・・・、
とうとう全部ほどけました、それどころか完全なストレート髪に。
姉「(指が)通る!(タワシが)ない!」
田村「そして、抜けずに残っていた髪の毛の塊が↓こちらです」
妹「本物のタワシみたいですね」