全国にある本屋さんの数は、今から17年前の2000年に比べると約4割以上も減ってしまったそうです。
その原因は、本特有の流通の仕組みにありました。
一般的な本の取引では、
取次会社(卸売り)が種類や数を決めて、書店に配本するのが主流です。ですが、その代わりに返本ができました。
つまり、卸売りが書店の売上に応じて、本を振り分ける仕組み。
書店は欲しい本を欲しいだけ仕入れることができないのです。
本は値段も利益率も低く、それを毎月何百万円以上も売り上げなくてはやっていけません。
しかも開業には、1000万円を超えるという多額の保証金や保証人も必要。
今までの仕組みでは開業は難しい。書店は無くなるばかりということで、
↓こちらの卸売会社が画期的な本の取引サービスを開始しました。
それが、フランス語で「玄関」を意味する「Foyer(ホワイエ)」です。
「ホワイエ」は一冊からでも本を卸売りできるサービス。
今まで書店開業の壁になっていた仕組みをなくし、本を少額でも取引できるようにしました。
これで、異業種にも参入してもらい書店を増やそうというのです。
このホワイエサービスを使えば、誰でも小さな本屋が開けます。
今までのように、保証金や保証人がいらず、本の返品もできます。
しかも、卸売業者の約200万冊に及ぶ在庫の中から、好きな本を1冊からでも仕入れ可能。
書店が自由に本を選んで販売することができるのです。
「ホワイエ」のサービスを提供する会社「大阪屋栗田」さんによると、
魚屋さんに魚料理の本、自転車屋さんにツーリングの本を置くなど、
それぞれの小売店にマッチした本を並べるのが目標。
ということでした。