沖縄県宮古島に1年に1度こわい泥だらけの神様が3体現れるそうです。
その泥の神様の名前は「パーントゥ」。
泥をたっぷり塗った弦(ツル)を全身にまとったパーントゥに押し倒され、羽交い締めにされ、泥まみれの洗礼を受けます。
パーントゥは特に赤ちゃんや子どもが大好き。
近寄ってくると、子どもは怖くて泣き叫んでいます。
泥を塗ってもらった人は、1年間健康に過ごすことができると言われています。
しかし、このありがたい泥にも1つだけ問題があります。
パーントゥの泥は、地元に伝わる聖なる井戸、「ンマリガー」のものなのですが、この臭いがとにかく強烈です。
服や髪につくと、1週間はニオイが取れないというほど臭いのです。
パーントゥは、交通整理中のおまわりさんでもお構いないなしに泥を塗ります。
パトカーにも泥を押し付け泥だらけにしていきます。
さらに、鍵の空いている家に侵入し、寝転んで玄関を泥だらけにしたりもします。
島中泥だらけになるのでした。