「経済学で『安心』を手に入れる」という話がありました。
その中で、興味深い実験をしていました。
1万人に1人がかかるという病気があるとします。
検査薬を注射して、
・陽性反応がでれば → 病気にかかっている
・陰性反応がでれば → 病気にかかっていない
というもの。
しかし、この検査は完ぺきではありません。
・病気でない人でも、5%の確率で陽性の結果が出る。
・病気にかかっている人は、90%の確率で陽性の結果が出る。
となっている。
この検査を受けた人は、以下の4つのうちのいずれかに当てはまる。
・病気で陰性
・病気で陽性
・病気ではなく陰性
・病気ではなく陽性
Aさん、Bさんがこの検査を受けたところ、二人とも陽性反応が出ました。
二人ともとても不安になりました。
この時、二人が病気である確率は何%でしょうか?
例えば、この検査を100万人の人が検査を受けた場合、
1万人に1人がかかる病気なので、
・病気 100人
・病気でない 99万9900人
となり、
・病気で陰性 10人(10%)
・病気で陽性 90人(90%)
・病気ではなく陰性 94万9905人(95%)
・病気ではなく陽性 4万9995人(5%)
となる。
つまり、陽性反応が出ても実際に病気である確率は、約0.18%となる。
90 / 4万9995 = 0.0018...
検査で陽性反応が出ただけで怖がってしまいそうですが、実際の確率としてはすごく低い。
正しく怖がることは難しいという話でした。