仏像にはそれぞれ位があるそうです。
大きく分けて4つの位に分けられます。
・如来像・・・阿弥陀如来、釈迦如来 など
・菩薩像・・・観音菩薩 など
・明王像・・・不動明王 など
・天部像・・・大黒天、毘沙門天 など
位の高さは以下のようになります。
でも、なぜこのようになるのでしょうか?
如来と菩薩はどちらも仏教の教えを説いた同じお釈迦様がモデルとなっていて、
すべての修行を終えて悟りを開いたお釈迦様をモデルにした仏像が「如来像」
修行中で悟りを開いていないお釈迦様をモデルにした仏像が「菩薩像」
如来からの指示を受けて人々を救済する使者が「明王像」
如来・菩薩・明王を守るガードマンの役割を担っているのが「天部像」
といわれている。
一番偉い如来の仏像を拝めば、一番お願い事を聞いてくれそうに思えますが、実はそうではありません。
身近なお願いを聞いてくれるのは、「菩薩」「明王」「天部」。
如来の役目は人々に「苦しみから逃れるための教え」を伝えることで、身近な願いを聞くということではない。
「菩薩」「明王」「天部」は、修行の一環として、困っている人の「願い・悩み」を聞き手助けをする。
さらに、仏像の種類によって、健康・厄除・お金・縁結びなど、それぞれご利益の得意分野が違います。
・健康・・・薬師如来(心の病気も治し人々を救っている)
・厄除・・・不動明王(右手の剣で立ちはだかる障害をすべて打ち砕く、左手の縄でおとなしく教えに従わない者を無理矢理にでも導き救い助ける)
・縁結び・・・愛染明王(右手で持っている矢が必ず的に当たると信じられ、男女の縁結びにご利益がある)
・お金・・・大黒天(左手で持っている袋には砂金が入っている、右手に持っている打ち出の小槌を振ると宝が出てくる)
ちなみに、弁財天もお金のご利益があるといわれていますが、女性の神様なので、カップルで拝みに行くとヤキモチを妬いて願いを聞いてくれない恐れがあるといわれています。