タレントのカンニング竹山さんが「テレビの未来はワイドショー番組が握っている」という持論を展開していました。
ワイドショーというのは、幅広い、つまりワイドな情報を扱い、放送時間も長くて2時間くらいやっている。
ニュースとか、色々な情報を放送している番組。
おそらくここ数年、5年、10年はワイドショーという番組が握っていくのではないかと思っています。
ワイドショーの秘めた可能性を大きく3つの要素に分けた。
ぶっとんだキャスティングが可能
俳優の袴田さん、上西元議員、ホリエモン、亀田兄弟など、一時期問題となった人が今ではテレビ番組に出ています。
バラエティではキャスティングは難しい人が、ワイドショーでは出演してきます。当事者だから。
テレビのジャンルは大きくいくつかに分かれていて、
テレビのキャスティング力の序列は、↓こうなっている。
1位 報道 、2位 ワイドショー、3位 バラエティ
テレビ局で一番強いとされているのは、報道局なんです。
その次がワイドショー、情報局といいます。
その次がバラエティ。バラエティ番組でニュース映像を流す時は、勝手に放送してはいけない。バラエティ班のスタッフが報道局に借りに行かなければいけない。
その報道とバラエティの間にあるのが中間管理職のワイドショー。
報道番組って、総理大臣が出たり、ノーベル賞をとった人が出たりする。
バラエティでそういう人出ます?あんまり出てくれない。大臣が熱湯風呂をやってくれない。ロケとか行ってくれない。
そんな中、注目なのが「ワイドショー」という分野。
ワイドショーは、報道の仮面をかぶったバラエティである。
報道ではない、でもニュースは扱う。さらに、芸人を出したりバラエティ要素もある。
あるところには「報道ですよ」とやるけども、バラエティは良かったら「バラエティですよ」となる。
実はワイドショーはバラエティ寄り。
誰かが問題を起こすと、旬な時期にワイドショーだけがいい所を持っていく。バラエティにいきなり出せないから。
↓話題の人物がワイドショーを経て、後にバラエティタレントになるまでのフローチャート。
タレントではない誰かが問題を起こす → ワイドショーに出演して散々叩かれる → (周知の事実となり)ほとぼりが冷めた頃バラエティに出演する → 世間が許せばバラエティタレントが誕生
いつのまにかクイズのパネラーや、ロケに行ったりしていじられる。気がつけば世間の人がだんだん許して1人のバラエティタレントとして、ひな壇に座っている。
ワイドショーは優位性があるので旬な人が出る。
これをうまく使えば、バラエティができない企画がワイドショーではできる。
本気で喧嘩ができる
バラエティで本気で喧嘩したら、そんな空気の読めない奴はバラエティ班に二度と呼ばれない。
それが、ワイドショーだと視聴者もドキドキしません?盛り上がりますよね?ネットにも拡散されてさらに盛り上がる。
バラエティでは喧嘩したら怒られるが、ワイドショーだと軽く褒められたりする。
報道とかワイドショーはノンフィクションで、バラエティは作り物でしょ、怪しいと思ったら「やらせだ」「台本だ」となる。
報道やワイドショーではそれがないと、みんなが勝手に「これはノンフィクション」って思ってる。
ワイドショーで喧嘩した時にドキドキするのは生放送だから。
この時、2つのケースに分かれます。
・まとめようとする人もいる
・(スタジオが)嫌な感じでCMにいく
生放送だから逃げられないんですよ。
(リアルタイムにSNSを使って)ワイドショーのMCと視聴者が喧嘩もできる。
「なんでもありなんですよ」がワイドショーなんですよ。
扱えるネタが豊富
宗教問題、薬物問題、政治の話や芸能人の不倫のことも話す。
ゴミ屋敷、イヌ屋敷、ネコ屋敷
ごちゃまぜで放送する。
なんでそんなことができるか、ワイドショーは定義が曖昧だから。
報道ではない、バラエティみたいに笑いだけを取りに行く番組でもない。
真ん中にいるから、カメレオンみたいにその時々で、どっちかに行く。
その定義は「ワイドな番組」ですから。
芸人がコメンテーターで出演しているけど、固定観念で「これはニュース番組」「それに芸人が出てどうすんだ?」となる。
違うんです。ちょっと曖昧なバラエティに芸人が出てるだけ。