250世帯が全て同じ住所だという話:あさチャン!【2018/03/08】

岐阜市鷺山1769番地2」という住所。

一見、普通の住所に見えますが、実は東西500m、南北60mの中に、軒を連ねる約250世帯が全部この同じ住所なのです。

郵便の配達などで混乱が相次ぐ状態が、約70年間に渡って続いていたということです。

広い範囲で住所が同じということで、様々な混乱も起きています。

・配達時、同じ住所で同姓同名の人がいる
・目的地にたどり着けない
・タクシーを呼んでも来ない
・緊急車両がたどり着けない

など。

このような事態が、なぜ今まで放置されてきたのでしょうか?

それは約70年前のこと、戦後の住宅難解消のため、市営住宅を建設。

その際、入居を急いだため、一軒一軒に市が住所を割り振らなかったといいます。

その後、見直しの機会はありましたが、土地の境界線や所有者が不明な場所もあり、作業を断念したのです。

そんな中、先月(2018年2月)新たな展開が。

岐阜市は、新年度予算に約1400万円超を盛り込み、来年(2019年)2月、新住所に変更する方針を示しました。

ようやく混乱解消へ、といきたいところですが、住所の変更に不満をもつ高齢者たちも少なくないようです。

追記 2019/02/10

鷲山南地区の場合、↓このような感じで、新住所が変更されました。