テトリスするとダイエットにつながる!?という話:ペライチ論文【2018/05/05】

テトリスをすると食への欲望が減少する」という論文をイギリスの研究者「Skorka-Brown」さんが発表したそうです。

(テトリスとは言わずとしれた有名な落ちゲーです。)

ここで出てくるのが重要な心理学用語。

EI理論(Elaborated【(必要以上に)手の込んだ】 Intrusion【押し入り】 Theory)」

無性に何かがほしいという欲求状態の維持はイメージによるもの。
欲求を感じることで脳のワーキングメモリーが欲求のイメージで占領される。

例えば、テレビでチョコレートの宣伝をしているのを見て、チョコレートが食べたくなるという欲求が頭に残る。

欲求の中心にあるのはイメージというのが、このEI理論。

テトリスをすると、食欲が抑制されるという理由は、

テトリスは動きの速い視覚的なゲームで、形と配置について常に注意を払う必要がある。

テトリスをしている最中は、脳がせわしなく稼働しているため、具体的に何かを欲する気持ちが薄れる

それだけではありません。

達成されなかったことや、中断していることの方が記憶に残りやすいという「ツァイガルニク効果」という現象がある。

テトリスは、達成されることのないゲーム。終わる時はゲームオーバー

そのためツァイガルニク効果で、記憶に残り、またやりたい、もっとやらせてと思う。

食の欲求があっても、その後、テトリスをすると欲求のイメージが上書きされるということです。