「テトリスをすると食への欲望が減少する」という論文をイギリスの研究者「Skorka-Brown」さんが発表したそうです。
(テトリスとは言わずとしれた有名な落ちゲーです。)
ここで出てくるのが重要な心理学用語。
「EI理論(Elaborated【(必要以上に)手の込んだ】 Intrusion【押し入り】 Theory)」
無性に何かがほしいという欲求状態の維持はイメージによるもの。
欲求を感じることで脳のワーキングメモリーが欲求のイメージで占領される。
例えば、テレビでチョコレートの宣伝をしているのを見て、チョコレートが食べたくなるという欲求が頭に残る。
欲求の中心にあるのはイメージというのが、このEI理論。
テトリスをすると、食欲が抑制されるという理由は、
テトリスは動きの速い視覚的なゲームで、形と配置について常に注意を払う必要がある。
テトリスをしている最中は、脳がせわしなく稼働しているため、具体的に何かを欲する気持ちが薄れる。
それだけではありません。
達成されなかったことや、中断していることの方が記憶に残りやすいという「ツァイガルニク効果」という現象がある。
テトリスは、達成されることのないゲーム。終わる時はゲームオーバー。
そのためツァイガルニク効果で、記憶に残り、またやりたい、もっとやらせてと思う。
食の欲求があっても、その後、テトリスをすると欲求のイメージが上書きされるということです。