地盤沈下に悩む関西空港の話:ten.【2018/09/05】

先日(2018/09/04)、近畿圏に様々な被害を残した「台風21号」。

この台風の影響で、「関西国際空港」は、滑走路が冠水してしまいました。

台風による高潮が影響しているようですが、その他にも原因がありそうです。

それが「地盤沈下」。関空は、これに悩んでいるようです。

1994年にできた第1期島は、2017年までで3.43m地盤が下がっていて、2017年だけで6cm下がっています。

2007年にできた第2期島は、2017年までで4.14m地盤が下がっていて、2017年だけで30cm下がっています。

いくら高い堤防を作っても、これではイタチごっこです。

さらに「不同沈下」、つまり地盤沈下も全ての土地が同じように下がるわけではないので、

水平を保つために、建物の下に「ジャッキアップシステム」を入れて、柱を上げたりしています。

手作業で鉄板を差し込んで、ミリ単位で調整しているそうです。

さらに地盤が大きく下がってくると、新たな柱を追加するようになります。

こうやって水平を保ち、安全を守っているのです。