海外童話のコンプライアンス問題：月曜から夜ふかし【2019/01/28】

菊地幸夫 弁護士が、海外童話の内容と法律の関係について説明していました。

はだかの王さま

公然わいせつ罪になると思います。ただ、色々調べてみたら、はだかの王さまはどの本にもパンツを召されている。そうすると、ギリギリセーフ。

ブレーメンのおんがくたい

路上での演奏行為は警察署長の許可が必要。音楽隊が許可なしだと道路交通法違反。

シンデレラ

シンデレラが０時少し前に舞踏会から帰ろうとしている。２３時を確実に過ぎてまだ外にいる。もしシンデレラが１８歳未満だと、東京都の青少年条例によると、違反ということになりますが、調べたところによるとシンデレラは１９歳。セーフ。

赤ずきん

狼がおばあさんを食べて、おばあさんを助け出す。狼のお腹を裂いて、おばあさんを助け出す行為はやむを得ない行為で、正当防衛で無罪。ただ、狼のお腹に石を入れて縫ってしまった。場合によっては、医師免許が必要な行為、勝手にやってはいけない可能性があります。

床下の小人たち

色々な物を母屋から借りて生活している。スプーンやお皿などは返せばともかく、食べ物に関しては借りるではなく盗む、窃盗罪です。

マッチ売りの少女

例えば、酒屋さんの配達の方が、途中で暑いからといってジュース１本飲んじゃったと、これは業務上横領罪になる可能性があります。マッチ売りの少女もマッチを売って来なさいと言われたマッチを外で勝手に擦る。業務上横領罪。 自分が凍え死にそうでマッチで温める、それがどうしても必要だという場合は、緊急避難ということで無罪。

白雪姫

寝ている意識のない女性に承諾なくキスをしてしまうのは、準強制わいせつ罪。