インフルエンザA型に2度かかる人が続出しているという話:サンデーステーション【2019/02/03】

毎年、冬に流行するインフルエンザ。

ある男の子(5歳)のカルテを見てみると、

同じ月に、2度インフルエンザA型に感染していました。

別の小学生のケースを見てみると、

病院の診断の結果、こちらも2回感染していました。

しかし、2回目に発熱した翌朝には微熱になっていて、ただの風邪くらいに思っていたといいます。

一度インフルエンザに感染すると、もう大丈夫だと思ってしまい、

2回目の感染に気づかず、ただの風邪だと思い、マスクを付けずに学校や職場へ周りに広めてしまう可能性もあるようです。

例年、流行を引き起こすインフルエンザのウイルスは、大きく分けて、A型B型の2種類。

A型は11月頃から、B型は2月頃から増える傾向があり、同じシーズンでA型とB型の2度かかるケースがあります。

ただ、今シーズン相次いでいるのは、「A型に2度感染する」というもの。

A型といっても1つではなく「H1」と、「H3(A香港型)」と2種類があります。

この冬、H1型が流行していましたが、今年に入り、H3の感染が拡大、2つのA型が同時に流行しています。

2回目の感染の方が重症化するという人もいて、

H1は、比較的症状が軽い

H3は、症状が重くなりやすい

ということです。

予防接種を受けた人に対して、

A型H1は、5〜6割の人に有効、

A型H3は、2〜3割の人に有効、

しかも、高齢者の場合、

A型H3は、1〜2割にしか有効ではないということです。