右半身がオスで、左半身がメスという珍しい鳥が発見されて話題になっています。
赤と灰褐色の2色の鳥。
その名は、「ショウジョウコウカンチョウ(英名:Cardinal)」。
この鳥は、メジャーリーグの「セントルイス・カージナルス」のユニホームにも写っているほどアメリカでは身近な鳥です。
体調は約20cm 〜 22cmで、アメリカやメキシコに生息しています。
今回、アメリカのペンシルベニア州で発見されたこの鳥、
右半身が「赤色」、左半身が「灰褐色」の2色に分かれています。
実は、発見されたこの鳥は、珍しい「雌雄モザイク」なのです。
雌雄モザイクとは、メスとオスそれぞれの特徴を併せ持つこと。
この鳥の雌雄の特徴を見てみると、
オスは「赤色」、メスは「灰褐色」になっています。
様々な動物で存在する、この雌雄モザイクが生まれる確率は、約1万分の1。
オスとメスの外見が大きく異なる種でしか気づかれません。
なぜこのような鳥が生まれてきたのでしょうか?
鳥というのは、通常、精子の染色体「Z」と、卵子の染色体「Z」or「W」の組み合わせで、「ZZ」がオス、「ZW」がメスとして性別が決まります。
しかし、今回の場合、卵子に「Z」と「W」の2つの染色体が存在し、同時に受精して生まれたということです。
他にも、雌雄モザイクの例としては、
東南アジアに生息する、オナシシロオビアゲハや、
日本に生息する、ノコギリクワガタなどが有名です。