動物の形をした貯金箱といえば、豚の貯金箱をよく見かけます。
日本だけでなく、アメリカ、中国、ロシア、スペインなど、世界各国でも豚が多いそうです。
なぜ、豚なのでしょうか?
↓こちらは、イギリスで最初に作られた豚の貯金箱(複製)。
実は、この豚の貯金箱は、あるハプニングで作られたのです。
「ピッグ」と発音する英語は、PIG(豚)の他に、PYGG(赤色の粘土)があります。
お客さんが「赤色の粘土の貯金箱」を作ってくれと言ったのを、職人が「豚の貯金箱」と聞き間違えて作られたのです。(※諸説あります)
その豚の貯金箱を売り出したところ、イギリスで可愛いと評判に。
さらに、豚は子どもをたくさん生み増えるということから、貯金箱のお金がどんどん増えるということで、イギリスからヨーロッパ、そして世界へと広まりました。
しかし、バングラデシュには、豚の貯金箱がないといいます。
これはいったいなぜでしょうか?
おもに、イスラム教を信仰する国では、豚肉を食べないなど、豚を避けているため、豚の貯金箱が国民に受け入れられなかったのです。
そして、日本には昭和初期に入ってきたのですが、戦後、銀行で口座を開設すると、「ブーちゃん貯金箱」が配られ、全国に広まりました。