【大阪】環状線なのに天王寺駅止まりが多いのはなぜ?という話:キャスト【2019/04/01】

大阪のJR環状線の列車に乗ったときの話です。

乗車駅と降車駅の間に「天王寺駅」を挟んだとき、

わざわざ、途中の天王寺駅で降ろされたという経験はないでしょうか?

環状線で線路はつながっているので、直接行ってくれてもいいのに、とも思いますが・・・。

実は、全部の列車が天王寺駅止まりというわけではなく、

天王寺駅の1つ手前の駅である寺田町駅(外回り)の時刻表を見てみると、

全体の3分の1の列車(白い部分)は、その先にも進んで回っていました。

赤色の部分が天王寺駅止まりで、折り返す列車です。

なぜ、これだけしか回らないのでしょうか?

これは、奈良や和歌山方面から来る列車が原因だといいます。

奈良方面から来た「大和路快速」は、関西本線を通り、天王寺まで来たら、そのまま大阪環状線外回りに入り1周し、

その後、天王寺で折り返して、環状線を内回りして再び奈良方面へ行きます。

一方、関西空港や和歌山方面から来た「関空・紀州路快速」も同じです。

天王寺まで来たら、外回り1周、天王寺折返し、内回り1周、再び、和歌山方面へ。

この2種類の列車が、環状線のダイヤの3分の2を占めているので、天王寺止まりの列車が増えているのです。

ちなみに、大阪環状線と名前は付いていますが、もともとは「奈良〜大阪」を結ぶための路線で、次に「和歌山〜天王寺」が開業、その後、大阪環状線の全駅が開通したため、現在の状態となっています。