電車の切符の話:ひるおび!【2019/04/03】

紙から電子マネーへと姿を変えていく「切符」。

平成元年ころ、JRの駅の改札口では、駅員が乗客から紙の切符を受け取り、専用のハサミで切り込みを入れていました。

たくさんの人が改札を通る朝と夕方のラッシュアワーには、「カチカチ」というハサミの音が構内に響き渡りました。

切り込みは、実は、駅ごとに形が変わっていて、乗客がどの駅から電車に乗ったか確認し、運賃をごまかす不正乗車を見つけていたのです。

当時の不正乗車は、JR東日本のエリアだけで、年間約300億円の被害がありました。

そこで導入されたのが、自動改札機。

その後、電子マネーの「Suica」などが導入されました。

今や利用者の9割以上の人がICカードを利用していて、

切符の紙の購入量は、平成13年の「Suica」導入前と比べ、10分の1にまで減ったそうです。

そして、JR東日本では、去年(2018年)、元号を知らない外国人旅行者のため、日付を和暦から西暦に変えていました。