ここに、黄色と白色とで、色の違うチーズがあります。
しかし、これらは全部同じチェダーチーズです。
同じ種類のチーズなのに、いったいなぜ色が違うのでしょうか?
チーズは牛乳から作られていますが、
実は、その牛が食べる牧草が「生の草」か「干し草」かで、ぜんぜん違ってくるのです。
放牧で育てられる牛は、主に「生の草」を食べる。
生の草には「カロテン」という成分が多く含まれるので、牛乳の色が黄色くなる。
一方、牛舎の牛は「干し草」を食べる。
干し草は、生の草と比べて「カロテン」が少ないので、牛乳の色は白くなる。
このように、牛が食べるエサのカロテンの量で、チーズの色も変化するのです。