かき氷の「かき」って何?という話:キャスト【2019/05/13】

かき氷の「かき」って何?という話がありました。

昔の人は、穴蔵や洞窟を利用して氷室を作り、大量の氷を入れ、断熱効果をもつ、おがくずやわらをかけて長期保存を行っていました。

この氷室がかき氷の名前の由来に関係していました。

この中には約3トンくらいの大きな氷が保存されていました。

「かき氷」というのは、漢字で書くと「欠ける氷」で「欠き氷」。

氷室に入れる氷は小さいとすぐに溶けてしまうので、かなり大きなものでした。

そこで、ノミや槍鉋(やりかんな)などを使って小さく欠けさせた氷を食べていたのが「かき氷」の始まり。

ノミで削るので、当然現在のように薄く削ることはできません。

そのため、昔のかき氷は3cm角くらいの欠けた氷を頬張るような感じだったようです。

ちなみに、「おかき」も「欠ける」の「お欠き」。

これも、昔、鏡餅を削ったのが由来の言葉で、かき氷と同じ原理です。

その他にも、引っ掻くという字の「掻き氷」という字も間違いではなく、「欠」の方が簡単だったので広まったのではないかという話です。