「強化ガラス」を作る工程は意外にシンプルなようです。
普通の板ガラスを特殊なヒーターを使って、約700℃に加熱。
そこへ、強力な空気を吹き付け表面全体を一気に冷却。
これにより、先にガラス表面の温度が下がり縮んで固まる。
その後、ガラスの内部が冷えて縮もうとする力をガラス表面部が受ける。
すると、「圧縮応力層」というものができる。
この層は、物がぶつかって曲がるときに、反対面に生まれる引っ張る力をなくす。
そのため、強化ガラスは衝撃に強く割れにくい。
このように、5分間温めて冷やすだけで、普通のガラスよりも数倍も頑丈な「強化ガラス」に生まれ変わるのです。
一方で、強化ガラスは外側を強くする代わりに、内側が弱い構造になっている。
その弱い部分となっている側面に傷をつけると、全体にヒビが広がり一瞬で砕け散るのです。
↓こちらは、強化ガラスの側面を金槌で叩いたスーパースロー。
簡単に割れます。