移動している時計と移動していない時計では時間が進むスピードが違うという話です。
例えば、1秒間に大体4メートルくらいの駆け足で走っている場合、
時計の進み方は、止まっている時と比べて、大体、1京分の1ぐらい遅くなる。
1年間(365日)は、3,153万6,000秒だというので、3億年で1秒くらい遅くなるということになる。
このように、「動いている物体の時計の進み方は、静止しているときに比べ遅れる」というのは、アインシュタインが発表した特殊相対性理論の中にあるもの。
この時間が遅くなる現象は、実際に観測されている。
私たちが地図アプリやカーナビで使うGPS衛星。
これは高度2万キロメートルを、毎秒3.9キロメートルで移動している。
このGPS衛星に積まれた時計は、地球の時計に比べ、1日あたり約5万分の1秒ほど遅くなっている。
もし、仮に光速の99%で移動できる宇宙船があるとしたら、その中では、地球と比べると7分の1の速度でしか時間が進まないそうです。