実はイカはカイだという話:リトルトーキョーライフ【2019/08/21】

↓こちらの生き物の中で、貝はどれでしょう?

実は、「イカ」と「クリオネ」です。

イカも共通の祖先から枝分かれしてきた親戚同士のようなもの。

約5億年前に生息していた共通の祖先から、それぞれ違った姿に進化してきたといいます。

祖先は、ナメクジの背中に甲羅が乗ったような生き物。

進化の過程で、

殻が二枚になり挟む形になったのが「二枚貝」。

殻の真ん中をつまみあげてねじった形が「巻貝」。

殻が中に入って見えなくなってしまったのが「イカ」。

イカをさばいたり、丸焼きにして食べるときに出てくるイカの甲は、元は貝殻だった部分。

ちなみに、タコも実は貝。タコは柔らかい殻もなくしてしまいました。

ヤドカリは、カニやエビと同じ甲殻類の仲間。体が柔らかいため死んだ貝の貝殻を利用して身を守る。貝ではない。

クリオネの和名は「ハダカカメガイ」。サザエやアワビと同じ巻き貝の仲間。

生まれてすぐの頃は貝殻を持っている。それが成長とともに貝殻を失いあの姿になる。

www.nanigoto.net

www.nanigoto.net

ホヤ貝とも呼ばれる「ホヤ」は、

脊索という器官を持っている。

広い意味で言えば、人間と同じ脊索動物の仲間。

脊索とは、人間の背骨にあたるもの。

ホヤは私たち人間ともとは同じ生き物でありながら、全く違う進化をたどった生き物。貝ではない。

日本の貝: 温帯域・浅海で見られる種の生態写真+貝殻標本 (ネイチャーウォッチングガイドブック)

日本の貝: 温帯域・浅海で見られる種の生態写真+貝殻標本 (ネイチャーウォッチングガイドブック)

  • 作者:高重博,武井哲史
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2019/01/11
  • メディア: 単行本