都内在住の女性Aさん(28)は、電車の中で髪を切られたといいます。
被害にあったのは、おととい(2019/09/09)午前10時半ごろ。
この時間都内の交通機関は、台風15号の影響で大きく乱れ、混雑していました。
Aさんは出勤のため、京王線で調布駅から笹塚駅まで乗車したといいます。
普段は混まない時間帯でありながら、混雑していたという車内。
この日、Aさんは、髪を後ろで一つ結びにしていました。
そして、肩がけカバンを後ろに。
電車のドアの端に乗り、車内に背を向けるように立っていたといいます。
その車内で、何者かに髪の毛を切られたというのです。
Aさん「今思えば、通勤の時に使っているバッグの中に髪の切れ端というか、短い髪の毛が何本か入ってるんですね。チャックを閉めた状態の端っこの方にちょっと塊がのっていました」
バックに残っていた数本の髪の毛。自分のものにしては髪の毛が短かったといいます。
少し違和感があったといいますが、まだこの時には被害に気づかず。
Aさん「人にもみくちゃにされてこすれて切れたりすることは珍しくないので、誰かに引っ張られて抜けたのかなぐらいにしか思わなかった」
その後、仕事を終えて帰宅。
翌日の朝、シャワーを浴びた後、髪を乾かしている時に気がついたといいます。
Aさん「指通りが普段なら下まであるものが、ここでストンってなくなったんです。え?って思って、バッグの上に落ちていた髪の毛がフラッシュバックして、あの時ごっそりいつもと違う量の毛は、その時のだったんだなっていうのが、すぐピンときて」
Aさん「お金と時間と手間をかけて伸ばしているものなので・・・」
なぜ、Aさんは髪を切られたことに気がつかなかったのでしょうか?
考えられる理由は2つあるといいます。
1つ目の理由は、イヤホンをして音楽を聴いていたため、音に気が付かなかったということ。
もう1つの理由は、1回でバッサリ切られたのではなく、ちょっとずつ何回かに分けて切ったような痕に見えるということ。
切られた痕を改めて見ると、切り口は直線ではなく、小さな段がいくつもできているのがわかります。
Aさんは警察に被害届を提出、しかし、台風の影響で電車内が混雑していたこともあり、髪を切った人物の特定は難しいと言われたそうです。
Aさん「あの狭い車内の中で、少なからず髪の毛を切れるほどの刃物を持った人がいたということが怖い」
Aさん「買えるものでもないですし、髪の毛って。その分ショックですね。思い出も詰まってるといいますか、いろんな気持ちがあって伸ばしたりもするので、(元の長さまで)また4〜5年かかるんじゃないかなと思います。どれだけ大事に思ってるか分からないくせにって思いますよね」