キリンの肩がこらない理由:サタデープラス【2019/10/26】

キリンの首の重さは、約200kgもあります。

普通に考えると肩がこりそうですが、そうはならないようです。

その秘密は歩き方にある。

例えば、一般的な動物でシマウマの場合、

左右の前足・後脚を交互に出して歩く。

一方、キリンの場合、

片側の前脚・後脚を同時に出して歩く。

このような歩き方を「側対歩」という。

側対歩は、一般の歩き方に比べて、上下運動が少ない。

こうして主に首の負担を減らし、肩もこらずにいられる。

ちなみに、この上下運動の少なさを利用しているのが、流鏑馬(やぶさめ)などで知られる「古式馬術」。

馬を側対歩になるように調教されていたりもする。

キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)

キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス)

  • 作者: 郡司芽久
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2019/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)