アメリカのある男性の元に届いたサプライズプレゼントが話題になっています。
中から出てきたのは、くまの縫いぐるみ。
カメラに笑顔を見せた男性だったが、ぬいぐるみから聞こえてきたのは「心臓の鼓動」。
男性は、その音を聞き泣いた。
そこには2つの家族を結んだ1つの命があった。
アメリカ・バージニア州に住むジョン・リードさんの元に届いたぬいぐるみには、心拍音が録音されていて、手を押すと流れるというものでした。
録音されている心拍音は誰のものか?
昨年(2019年)1月、交通事故に遭い、脳死状態になってしまったリードさんの息子さんダコタ君。当時16歳でダコタ君の臓器は3人に提供されたそうです。
このぬいぐるみの送り主は、ダコタ君から心臓を提供されたロバートさんの娘さんでした。感謝の気持ちを伝えるために贈ったそうですが、リード夫妻もダコタ君の臓器の行方は知りませんでした。心臓を提供してもらったロバートさんの手紙には、こんなふうに書いてありました。
「病院スタッフの計らいで心臓の鼓動を録音することができました。」
心臓移植から1年後、ロバートさんが病院に行ったところ、移植された心臓が正常に機能してるかどうかを調べる検診があった。そのときにある相談をしていた。その時に渡されたのが心臓の音が録音されたレコーダーでした。
この贈り物の計画について、病院側の理解を得て、検診のときに聞こえる心臓の音を録音してもらったんだそうです。
この音を使い、ぬいぐるみの贈り物が完成しました。
プレンゼントをもらったリードさんは、
息子の鼓動を聞くことができて、本当に感謝しています。臓器移植は命の贈り物。この出来事を多くの人にシェアしてもらい、臓器移植の重要性を知ってもらえれば。
と話しているそうです。
近く、この家族らは一緒に会うことも約束しているということです。