過剰な防衛反応「サイトカインストーム」をウルトラマンで例えると・・・:スッキリ!【2020/02/27】

新型コロナウイルス(COVID-19)は、若い方でも重症化するケースが出ている。

今月(2020年2月)の21日に感染が確認されて入院されていた熊本市在住の20代の看護師の方は、呼吸器障害が悪化して重篤化されたということです。

日本感染症学会専門医の 寺嶋 毅 先生が、「サイトカインストーム」の可能性もあるのでは?と話をしていました。

リンパ球などの免疫細胞は、ウイルス、あるいはウイルスに感染した細胞をやっつけます。その時にやっつけるインターフェロンとかインターロイキンなどそういうものサイトカインと言いますが、通常は免疫細胞は悪い奴だけをやっつけて、敵、味方の区別はちゃんとする。サイトカインというのは、ウルトラマンでいうと、スペシウム光線がサイトカイン。炎症が強いと肺炎の範囲が広いとか、ウイルスが多いと、味方を呼ぶわけです、ウルトラセブンとか。技を出しまくるわけです。その際には残念ながら、敵、味方の判別が若干つかなくなって、味方にも危害を加えてしまうような状態がサイトカイン、技のストーム、嵐ですね。そういう形で味方の細胞、ここでいうと肺の細胞ですけど、正常な肺の細胞がそういうことで障害を受けてしまうと、肺として機能が落ちてしまって呼吸がすごく苦しくなる。この過剰な防衛反応、サイトカインストームが若者にもあって、20代でも重症、重篤になっている方がいるということです。