近年、民間を含め、続々と人工衛星が打ち上げられている。
これまでに、約9,000の人工衛星が投入されており、今後10年間で数万機加わるといわれている。
だが、そこに問題がある。
宇宙で打ち上げたあと分離されたロケットの残骸や運用を終えた衛星など、
「スペースデブリ」といわれる宇宙のゴミが増え続けている。
スペースデブリはそれぞれが衝突しあって、より小さなものが大量発生してしまっている。
スペースデブリの怖いのは、その移動スピード。
秒速約8km、時速でいうと2万8,800kmという猛スピードで移動しているので、
たった100グラムのデブリでも、人工衛星を破壊する力がある。
そのデブリの数は、地上で観測できる数は約2万個、
小さな観測できないようなものも含めると、数cm以下だと 数億個あるともいわれている。